視覚障害者で初めて司法試験2次試験に合格したチェ・ヨン氏(27)。彼の美しい達成の陰には、もう一人の視覚障害を持つ後援者がいた。
チェ氏が目の代わりに耳で膨大な分量の教材を消化できるように助けた、金チョンホ氏(36)。金氏が、ハングル・テキストでモニターに出た教材内容を音声に変えるプログラム「スクリーン・リーダー」を開発したおかげで、チェ氏は耳で法律文を覚えることができた。
23日、ソウル江南区開浦洞(カンナムク・ケポドン)のハサン障害者福祉館で会った金氏は、「試練を乗り越え、挑戦したヨン氏が誇らしい」と語り、過去を振り返った。
2人が初めて会った00年5月、金氏は、チェ氏の助けで論文を準備する視覚障害者だった。先天性の視覚障害で本を読むことができなかった金氏は、当時ソウル大学で社会福祉学の修士論文を準備し、資料を代わりに読んでくれる人を探していた。
金氏が障害者福祉館の紹介で会ったボランティアが、ソウル大学法学部の新入生のチェ氏だった。入学直後、チェ氏は視力が急激に悪化し、障害者として生きていく方法を学ぶためにボランティアをしたのだった。
チェ氏は、残っていた視力で本を読んであげ、金氏は障害者の先輩としてチェ氏の精神的な師となった。金氏は、「家族も理解できない苦痛を分かち合い、私たちは兄弟よりも近い間柄になった」と話した。
本が読めないという限界を乗り越え、司法試験に挑戦するというチェ氏を見て、金氏は「ヨン氏が、私にしてくれたように、私もヨン氏の目になってあげたかった」と当時を振り返った。
そうして誕生した作品が、視覚障害者専門プログラム「スクリーン・リーダー」。金氏が、大学院を卒業して、視覚障害者3人とソウル九老区(クロク)の一室でベンチャー企業を立ち上げ、3年で成し遂げた成果だった。
視覚障害者が司法試験を受験できるようになったのも、このプログラムのおかげだった。金氏は、チェ氏が試験を受ける度に、前日に試験会場に行って、プログラムを設置した。司法試験2次試験の合格者発表があった21日、チェ氏は金氏に真っ先に合格の喜びを伝えた。
金氏は、「ヨン氏は、障害者にも社会のリーダーとして成功する機会が開かれていることを示してくれた」と言って、自分のことのように喜んだ。
金氏は、「スクリーン・リーダー」が導入されて、点字に制限されていた視覚障害者たちの情報へのアプローチ手段が拡大されたことは事実だが、依然として限界があると話す。
プログラムを活用しようとすれば、本をハングル・テキストファイルの形式にしなければならないが、この過程で著作権問題が発生する。試験の教材を一枚一枚作業してテキスト・ファイルにする場合、莫大なコストがかかる。
金氏は、テキスト・ファイルを確保する過程で、出版物の著作権問題を解決するために、「ボイスブレイル(音声点字)」プログラムを最近開発した。12月に、同プログラムは国立中央図書館に導入される予定だ。
金氏は、「本を読めなければ、『視覚障害』が『情報障害』をもたらし、障害者の貧困につながる。障害者という理由であきらめなければならないことが多かったが、情報技術(IT)を活用することで、多くの『不可能』を『可能』に変えることができる」と語った。
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