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[オピニオン]プロファイラー

Posted March. 25, 2008 03:31,   

「プロフィール(profile)」は元々、人の横顔を指す言葉だ。正面から見た顔がその人の特性を最もよく表しているように思えるが、解剖学では横顔の方がより多くのことを示しているとされる。プロフィールが人の特性を意味する言葉として使われるようになったゆえんだ。プロフィールから派生した「プロファイラー」は、犯行の手口と痕跡を心理学と行動科学を根拠に分析し、犯人の特性と犯行の動機を類推する専門家のことをいう。米連邦捜査局(FBI)では、「犯罪捜査分析官」と呼ぶが、映画「羊たちの沈黙」やテレビの犯罪ドラマなどの影響もあって、「プロファイラー」のままで通じる。

◆かつては容疑者を拷問したり寝かせないといったやり方で捜査を進めた。しかし、人権意識の発達と共に証拠中心の裁判と捜査過程の適法性が強調されるにつれ、拷問捜査は立つ瀬を失った。最近は、現場に出る捜査官の他に、遺伝工学、法医学、心理学、犯罪学、先端コンピューター技術など、ありとあらゆる分野の専門家が動員される。それにも関わらず、高度で知能的な犯罪や、一般的な社会通念や常識では理解し難い異常な動機や特別な動機の存在しない犯罪は、科学捜査技法だけでは解決が難しい場合が多い。

◆安養(アンヤン)小学生誘拐殺害犯のチョン某容疑者(39)の犯行動機と余罪を明らかにするのに、プロファイラーが決定的な役割を果たしたという。アリバイが虚偽であることが明らかになり、レンタカーのトランクから行方不明になった子どもたちの血痕が発見された後も、チョン容疑者は供述を覆したり、意味不明なことを言ったりしていた。プロファイラーらはチョン容疑者が性的な犯行動機を隠している点に注目した。そして、チョン容疑者が親の離婚後、独りで寂しく暮らしてきた過程を打ち明けるように誘導して心の扉を開け、結局、白状させた。科学捜査の快挙だった。

◆警察がチョン容疑者の犯罪を突き止めたのは幸いだが、初期の段階で現場周辺の聞き込みのような基礎的な捜査に失敗したことで、犯人の逮捕が遅くなったことは深く反省しなければならない。チョン容疑者の2年前のセクハラの被害者の届出に対していい加減な捜査をし、チョン容疑者のアリバイに対する初期捜査も手ぬるかった。警察は、今回の事件を科学捜査技法がいくら発達しても現場中心の捜査がどれほど重要なのかを改めて認識するきっかけとすべきである。

権順澤(クォン・スンテク)論説委員 maypole@donga.com