「天気に関して語るのはおろかなことだ。山の上には雨が降るが、谷には太陽がさしているからだ」と、ジャーナリストのW・G・べナムは語った。べナムは変わりやすい天気で有名な英国出身なので、そのように言えたかもしれない。しかし、最近の韓国の天気にも「鬼」や「ゲリラ」のような言葉がつくのが自然となった。自宅を出る時には晴天だった空が、いきなり暗くなり、稲妻まで伴った大雨が降り出したかと思うと、いつのまにか日差しが顔をのぞかせる。
◆最近の天気は本当に見当がつかない。8月に入って、中部地方では毎日のように雨が降った。7月30日から8月8日までの10日間、中部地方の一日の平均降水量は16.2ミリで、33日間続いた梅雨期間の一日平均の降水量8.7ミリの約2倍になる。8月に入ってソウルに降った雨の量は120ミリを超える。キラキラする朝の日差しにだまされず、傘を用意し、半ズボンをはいて出かけなければ失敗する。
◆このような気まぐれな天気のため、韓半島が北緯22度に位置した香港と同様に亜熱帯の気候帯に入ったのではないかという指摘も出ている。根拠がないわけでもない。1977年から2006年までの30年間、年平均の降水量が200ミリが増え、平均気温は0.7度も上昇した。とりわけ、冬が目立って暖かくなった、ここ30年間、12月から翌年の2月までの冬の平均気温は1.4度も上昇した。1年間の熱帯夜の日数は1910年代は5日未満だったが、2000年代は25日前後と増えた。
◆異常気候は韓半島だけの問題ではない。8日、米国ニューヨークでは明け方に降り出した43ミリのゲリラ性の豪雨で、地下鉄がとまった。猛暑や大雨、旱魃など、様相は異なるが、異常気候の現象が地球温暖化と関係があるということは一致した意見だ。温暖化で大陸と海の温度が上がり、大気中の水蒸気が多く発生し、豊富な水蒸気が気象の流れを変えているというわけだ。現在の天気のパターンは異例のもので、亜熱帯気候だとはみなせないという反論もある。しかし、温暖化の速度がこのように早くなれば、北緯37度のソウルでも雪を見るのが難しくなるかも知れない。
鄭星姫(チョン・ソンヒ)論説委員 shchung@donga.com






