
独走したが満足できない中国、2位という目標は達成したもののややがっかりしている韓国、さらに頑張らなければならない日本。カタール・ドーハで行われた第15回アジア競技大会は、中国が金メダル164個を獲得して、韓国の58個、日本の50個と3倍近くの広がりを見せた。
しかし、中国はとても満足している雰囲気ではない。中国は08北京五輪で世界的な競技力を披露するため努力している。強大国としての面貌をアピールしようとしている中国は、アジアではなく世界との格差を狭めるため務めてる。このような状況を鑑みて、今回のアジア大会で見せた中国の競技力は、アジア最高水準ではあるが、一部は期待に及ばなかったと評されている。
中国は射撃で世界新記録1個、重量挙げで6個を立てた。射撃、重量挙げ、ダイビング、卓球、バドミントン、体操は自他が公認する世界最高水準。五輪でさらに良い成績を収めるためには、その間、相対的に苦手だった水泳と陸上での記録向上を期待した。しかし、水泳ではアジア新記録1つに止まって、韓国の朴テファンが一人で2個の記録を立てたことにも及ばなかった。
北京ラジオインターナショナルのスポーツ記者は、「水泳で記録が出なかったことと、人気のあるサッカーの脱落で雰囲気がダウンしている」と話した。同氏は、「中国の関心は、五輪でいくつの金メダルが取れるかに集中している。水泳や陸上などの記録種目で世界水準とまだまだ広い格差を見せて、ややがっかりしているムードだ」と話した。
韓国は目標どおり2位を占めた。しかし、当初70個余りの金メダルを予想したことに比べてはやや振るわなかった。球技種目は没落し、基礎種目は依然として弱かった。韓国のスポーツの国際競争力はこれから改善する見通しを見せていない。
目標より不振だった射撃種目のある選手は、「過去に比べて、各種の支援がかなり減って、スポーツ選手としても生計のめどが立たないから、選手の資源が減り続けている。現在活動しているベテラン選手たちが引退すれば、急激に没落する可能性もある」と話した。
チョン・ヒョンスク選手団長は、「選手層が薄いのが一番の問題」と話した。これは韓国でエリートスポーツに対する支援が減って、だんだん衰退期を迎えているのではないかという指摘も生んでいる。
野球、サッカー、バスケットボールなどプロ選手が参加した球技種目の沒落も深く察しなければならない。チョン団長は、「その間、プロ選手が上手だったので問題がなかったが、今回はそうでなかった。これから、プロ選手のアジア大会などへの参加が適切かどうか、韓国に帰って話し合う」と話した。
日本もさらに頑張らなければならないというムードだ。林務選手団長は、「釜山(プサン)大会の時より多い50個の金メダルが取れて満足している」と話した。しかし、内部の雰囲気は違う。共同通信の記者は、「韓国に2位を奪われたため、それほどいいムードではない」と話した。同記者は、「日本は今大会にベストメンバーを送り出すことができなかった。日本では12月になると、大体の種目が休息期に入る。選手たちが休息を諦めてまで、アジア大会に出場しようとしない」と伝えた。
このようなムードの中で、日本は今大会を若手選手たちの実験舞台に活用するのに力を注ぎ、ある程度成果を収めたと見ている。
bluesky@donga.com






