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余裕のあるお年寄り、老人交通手当てで人情を分かち合う

余裕のあるお年寄り、老人交通手当てで人情を分かち合う

Posted May. 16, 2006 03:00,   

「生活の貧しいお年寄りがわが区だけでも8400人ぐらいいます。余裕のあるお年寄りの了解を得て、貧しい隣人に老人交通手当てを分けようとしています」

ソウル瑞草(ソチョ)区は今月初め、各洞事務所に「老人交通手当て分かち合い事業」の受付窓口を開設し、参加を訴える案内文を置いておいた。財産の多少と関係なく、満65歳以上であれば誰もが月1万2000ウォンずつ(基礎生活受給者は1万6000ウォン)もらっている老人交通手当て制度を改善してみようという趣旨からだ。

現在、瑞草区で交通手当てをもらっている老人は2万5000人余り。「国からもらえるお小遣い」という噂が出てから、満65歳以上の老人の99%がきちんともらっている。このため支出される金額は年間37億ウォン700万ウォン。全体老人福祉予算の42%が越える。

老人人口はますます増加している傾向なので、悩みも共に膨らんでいく。関心を向けなければならない老人福祉事業が少なくないのに、毎年増え続ける老人交通手当てに押されて予算の確保が難しいためだ。老人の票を意識した政界は、かえって交通手当ての支給額を2万ウォンへと大幅に引き上げようとする動きまで見せている。

「余裕のあるお年寄りの自発的な譲歩でもっと貧しい隣人を助けよう」という寄付キャンペーンは、同じ心配をしていた老人の提案から始まった。交通手当てをもらう年齢になったという区役所の案内文をもらった一部住民が、「このお金を集めて貧しい隣人を助けてほしい」という考えを伝えてきたもの。

瑞草区は、これを受け、先月末、ソウル市社会福祉共同募金会と業務協約を締結した。分かち合いの喜びを直接感じることができるように、寄付の意志を明らかにした老人宛に領収書が送られるようにし、寄付金全額をもっぱら瑞草区官内の恵まれていない隣人のために使うという条件をつけた。

施行初期なので、寄付申請書を作成した老人はまだ少ないという。瑞草区の関係者は、「寄付の手続きが分からないために参加できない老人が少なくない。小さい譲歩を通じて集められた金額で恵まれない隣人を助けようという趣旨が広がれば、参加する人がさらに多くなるだろうと期待している」と述べた。



esprit@donga.com