ジョン・ケージは故人の芸術世界に多大なる影響を及ぼした作曲家で、故・白南準氏が無名時代だった頃から、友情のあつい絆を結んできた人物だ。
久保田(白南準氏の夫人)氏は、夫が1996年脳卒中で倒れた後、10年間近い闘病生活をしながら病気にはうんざりしていても、一度も不平をこぼしたことはないことを回想した。
「とても気が強くて野心満々な方でした。闘病生活をしながらもっとも苦しがっていたことは、病気のため思うように創作活動ができなかったことでした」
また、彼女は「夫は人がよくてとても優しかったので、人の頼みを断ることができませんでした。そのため、たまには財政的に損害を被り、泣き寝入りしたこともありました」と話した。
久保田氏は、故人の最後の瞬間に対し「朝食と昼食、夕食を全部おいしくとった後、寝るためにベットに入ったところへ、突然息が苦しくなったようなので救急電話をかけました。でも、救急車が着いたときは、もう息を引き取った後だったんです」と伝えた。
「夫はしっかり者だから、決して挫折せず物事を前向きにとらえていました。今でも魂がここにあると私は信じています」
一方、ニューヨーク現代美術館(MOMA)のバーバラ・ロンドンキューレーターは、同日の葬儀で5月に白南準(ペク・ナムジュン)をたたえる追慕展を開く予定だと伝えた。ニューヨーク・グッゲンハイム美術館も白南準氏の特別展を準備していると付け加えた。
文俸柱(ムン・ボンジュ)駐ニューヨーク総領事は同日、政府代表の資格で盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の弔花と弔電を遺族に送った。葬儀は4日午前5時(韓国時間)に行われる。
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