今季序盤、プロバスケットボールで一番トップニュースを挙げるとしたら、断然SKを通じて国内にカムバックした「大型新人」のバン・ソンユン(23)だ。彼は昨年、国内選手としては初めて米プロバスケットボール(NBA)下部リーグのNBDLドラフト(全体4順位)を通じてロアノーク・ダズルに入団して、41試合で平均27分をプレーして12.5得点(チーム内3位)、3点シュート成功率39%(リーグ5位)の良い成績を上げた。
急なカムバックに続いて、彼はSKに合流した後、チームの5連敗と5連勝を一緒にして再び注目されている。チームの成績がグラフ上で正確に「V」字型を描く間に、バン・ソンユンに対する周辺の反応も「がっかりした」から「さすがバン・ソンユン」へ反転した。本人にはどうだったのだろうか。22日、京畿龍仁市(キョンギ・ヨンインシ)のSK球団体育館で午後の訓練前の彼と会った。
「私を含めて外国人選手2人まで主力が3人も変わったのに、最初からうまくいくのを期待するのは無理じゃありませんか。体の調子も最上ではなかったですし」。
バン・ソンユンは韓国に来た時、予想外のスポットライトが負担で、米国と韓国バスケットボールのやり方の差もあったと付け加えた。
「NBDLの経験上、米国バスケットボールは役割分担がはっきりしています。試合では自分の特技に集中すればよかったです。私はシューターでした。時々、シュートのチャンスでパスをすれば、監督に『バスする人はお前じゃなくても多い』と言われたりもしました。反面、韓国はパスもリバウンドもしなければなりません。選手層が相対的に薄いからだと思います」。
実際、彼は韓国でだんだん「チームプレー」に集中している。チームが5連敗した時と5連勝した時を分けて見てみると、彼の平均得点は17.6点で同じだが、リバウンドは4.2個から6.2個へ、アシストは1.8個から2.6個へ増えた。
もうNBA挑戦への夢は諦めたのだろうか。
「いつでもチャンスが来れば再びチャレンジします。今年急に韓国に帰ってきたのは言いたくない個人的な事情もあります。取りあえず、SK選手としてチームを優勝させるのが目標です」
インタビューを終えて訓練に入った彼は、まるでクリスマス・プレゼントをもらった子供の表情に変わった。「連敗していた時も連勝している今も私はバスケットボールを楽しんでいます」という彼の言葉が実感できた。
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