スポーツ界で母校の指導者になるのは大変な名誉だ。後輩たちを養成するのは負担だが、それだけやり甲斐も大きいためだ。
高麗(コリョ)大バスケットボール部のチン・ヒョジュン(50)監督。彼はここ数年間、「絵に描いた虎」みたいに転落した高麗大を再起させ、大学バスケットボールの強豪に成長させている。
高麗大は6月、第1次連盟戦では6戦全勝をあげて4年ぶりにトップに立ったうえ、先週の第2次連盟戦でまたも優勝した。高麗大がシーズン2冠王になったのは、チョン・ヒチョル、金ビョンチョル、ヒョン・ジュヨプ、シン・キソンなどが活躍した1995年以来、10年ぶりのことだ。先月は延世(ヨンセ)大との定期戦でも4年ぶりの勝利を得た。
このような勢いの中心にはチン監督がいる。昨年初めに赴任したチン監督が、1年の整備期間を経て、今年に入ってから実を結び始めた。
「高麗大のバスケットボールの伝統を受け継いできた選手たちが自信を回復し、ポジション別の責任感を強調したのが良い結果につながりました。」
チン監督は、負け犬根性を持っていた選手たちを勇気づけ、勝てるという信念を持たせ、全ての選手が勝負どころで解決できる能力を育てるのに力を注いだ。コーチングスタッフと選手、そして父母が出席するワークショップを1年に2回開き、率直な対話でチームワークを固め、今年の夏は太白山(テベクサン)体力訓練とシアトル転地訓練で、戦力をアップさせた。
今年6月からは、家に帰った日が片手で数えられるぐらい選手たちと苦楽を分かち合ってきたチン監督は、「全面的に支援してくれた学校と、信じて付いて来てくれた選手たちに感謝するだけ」と謙遜した。
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