
ビージェイ・シン(フィジー)の「連続トップ10入り」ストップ、タイガー・ウッズ(米国)の大会2連覇ならず…。
気の抜けた大会へと転落する危機に瀕していた、2004米国プロゴルフ(PGA)ツアー、ビュイック・インビテーショナル(賞金総額450万ドル)大会が、起死回生した。
15日、カリフォルニア州ラホーヤにあるトーリーパインスGC南コース(パー72、7067ヤード)で行われた第3ラウンド。「フィールドの悪童」の異名を持つジョン・デーリー(37、米国)が、1打差の単独首位(13アンダー、203打)に立ち、PGA正規大会で9年ぶりの優勝を目前にした。
1995年の全英オープン優勝以来、アルコール依存症などのため、各種大会で物議を醸して「廃人」扱いされてきたデーリーにとっては、絶好のチャンスとなる。第3ラウンド直後、デーリーは「僕はまだ終わっていないということを皆に見せたい」として、優勝への強い意欲をのぞかせた。同日デーリーは、最終18番ホール(パー5)で、2番アイアンを使って253ヤードを飛ばし、ホールカップまであと10メートルの地点にツーオンさせた後、痛快なイーグルを獲得して「怪力の長打」健在ぶりを披露した。デーリーの好調は、最終の第4ラウンドまで続くだろうか。デーリーの、これまでの優勝歴と、今大会での戦い振りを考慮するなら、優勝の可能性はかなり高い。
PGA通算4勝のうち3勝は、第3ラウンドで単独首位に躍り出て、最終の優勝に結びついたケース。デーリーは、一度チャンスを掴んだら逃さない、並外れた集中力をもつ勝負師である。
1打差で予選落ちしたシン(イーブン、144打)と、第3ラウンドで21位タイ(5アンダー、211打)に止まったウッズが苦戦した南コースでも、デーリーはのびのびしたプレーを披露した。南コースで行われた第2ラウンドで、ボギー無しの6バーディーを記録したデーリーは、第3ラウンドではイーグルまで獲得、4アンダー68打の好成績をマークした。
今大会で、3日連続して60台の打数を記録したのは、デーリー(69—66—68)と、単独3位(11アンダー、205打)のデニス・ポルスン(69—69—67)の2人だけ。単独2位のスチュアート・シンク(12アンダー)は、南コースで行われた第1、3ラウンドでは70、71打と振わない成績に止まった。したがって、16日のチャンピオン組による南コースでのショット対決は、デリー対ポルスンに絞られる模様だ。
安永植 ysahn@donga.com






