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米ニューヨーク市庁舎で白昼の銃撃 市議員が被弾し死亡

米ニューヨーク市庁舎で白昼の銃撃 市議員が被弾し死亡

Posted July. 24, 2003 21:53,   

米国の同時多発テロ以来、警備が最も厳しいビルの一つであるニューヨーク市庁の市議会会議室で白昼、議員が銃弾に倒れ死亡する事件が発生し、ニューヨーク市民はもちろんテレビの緊急ニュースで事件に触れた米国人はもう一度不安に怯えた。

23日午後2時(現地時間)市庁2階の市議会会議室で約20人の議員が参加している中で会議を始めようとした瞬間バルコニーの傍聴席からオスニール・アスキュー(31)容疑者が地方区の政敵であるジェームズ・デービス市議員(41)に銃撃を加え、殺害した。

目撃者は、「犯人が会議室を見下ろしながら約10回にわたって照準射撃をした」と語った。アスキュー容疑者は市議会議長の警護警察の対応射撃を受けて死亡した。

警察によれば、デービス議員も許可された銃器を携帯していたが、銃を撃つ余裕がなかったという。ちょうど議会を見学していた子供たちは急いで市長室に避難したが、その時マイケル・ブルームバーグ市長は市長室で業務を執っていた。

市庁舎は金属検知器などでセキュリティチェックを行っているが、アスキュー容疑者はデービス議員と同行し、同検査を通らなかったことが判明した。

ブルームバーグ市長は記者会見で「(市議員など)選出職公職者に対してはセキュリティチェックを行ってこなかったが、この瞬間から市長や議員なども例外なしにセキュリティチェックを通らなければならなくなった」と述べた。

ブルックリン出身の黒人であるデービス議員は白人警察に暴行されたのをきっかけに警察に体を張って非暴力運動を行い、01年には市議会議員に当選し、ロビー活動を通じて、米大手おもちゃのフランチャイズ店であるトイ・ジャラスにおもちゃの銃を売れないようにしたりした。

アスキュー氏は今秋市議会選挙出馬を控えて、民主党の公認候補指名をめぐってデービス議員と競争関係にあり、最近はデービス議員側に職場斡旋要求などで摩擦を起こしていたことで知られている。



konihong@donga.com