
世界を抱いて回すマットの上の「小さな巨人」シム・グォンホ(31)。96アトランタ五輪(48kg)と00シドニー五輪(54 kg)のグレコロマン・レスリングで2連覇に輝いた彼がマットに復帰する。
昨年末、米レスリング代表チームのグレコロマンのコーチとして急に抜擢され、指導者を目指して留学の途について、1ヵ月間の休暇のために帰国した沈権虎(シム・グォンホ)は5日、「太極(テグク)マークをもう一度つけたい。わたしは一度も引退するということを口にしたことがない。4月に予定されている代表選抜戦に出場するつもりだ」と述べている。
沈権虎の描く青写真は、4月の代表選抜戦を勝ち抜き、来年のアテネ五輪で史上初の五輪3連覇の偉業を成し遂げるというものだ。
しかし、沈権虎が太極マークをつけるには、多くの難関が待ち受けている。先月の第1次代表選抜戦で「新鋭」イム・デウォンがすでに優勝を決めた状態だ。沈権虎は、第2次戦に勝ってから、最終決勝戦で改めて彼を破らなければならない。
30歳を超えた沈権虎としては、体力的に負担にならざるを得ない。しかし、沈権虎は「レスリングは年がとってもできるスポーツだ。去年、釜山(プサン)アジア大会の代表だったハ・テヨンが金メダルを逃すのを見て、後輩たちに任せっぱなしにしてはいられないと思った」と話している。
これまで韓国で五輪に出場して個人種目で2連覇に成功したのは、沈権虎と94リレハンメルと98長野冬季五輪で女子ショート・トラック500mを席巻したチョン・イギョンだけだ。
沈権虎は、昨年5月の代表選抜で脱落してから気を落とし、放送のレスリング解説や映画の出演など、一時、新たな分野に足を踏み入れた。その後は、2年間に米代表チームのコーチ契約を結んで韓国を離れた。
沈権虎は、これまで米コロラド州スプリングスの代表チームの宿舎で「米選手たちと一緒にマットの上に寝転び、十分に体力をつけた」と述べ、体力的にまったく問題がないと自信をのぞかせた。事実上、プレインコーチの役割を果たしたという。
「勝ち負けは兵家の常だ。目標に向かって最善をつくすつもりだし、結果に満足したいと思う」。帰ってきた「小さな巨人」沈権虎の自信に満ちた言葉だ。
張桓壽 zangpabo@donga.com






