「女三人寄れば姦し(韓国語は「皿が割れる」)」という表現がある。女性のおしゃべりを揶揄する表現だ。しかし、おしゃべりが女性だけの専有物だと言うと、それは大きな間違いだ。お互い会話を交わし、特に人の話をしながら共に快感を感じ、人間関係を深めるのは人間の本能だといえる。会議室や階段の喫煙場所、居酒屋に行けば、皿が割れるだけでなく、お酒のビンまで飛んできそうだ。英国の組織心理学者によると、男性はこれをおしゃべりと表現せず、「ネットワーキング」だという高尚な表現を使っているだけだという。
◆「うちわだけの話」だといくら強調しても、2人が交わした話の内容が町中を駆け回り、再びその話が自分のところに戻ってくることも少なくない。こちらが新しい情報を与えれば、相手もそれに相応する情報を出さなければならない「ネットワーク政治学」というのがあるため、自分が最初言った話より多少誇張されている場合が多い。特に、顔が広く、情報通で有名な人に何かを打ち明けるのは、24時間体制の衛星放送に話をするのと一緒だ。2000年前、パウロはこれをよく利用した人だった。福音を伝える時、最も大きな共同体を探し、もっとも有効に人々に伝えることができる社交性のある人と接したのだ。彼は「全てのものはお互いつながっている」というネットワークと「周辺の点と特に接点の多い」連結点ののハブ(hub)を最初に理解したようだ。
◆その「人間ハブ」を攻略することは、マーケティングを研究する人々の最高の関心事でもある。流行の可否やヒットの予感をいち早く察知し、これを一番先に受け入れ、伝える彼らに集中攻勢すれば「ヒット」する確率がはるかに高くなるからだ。エイズや性病も性関係の多いハブを通じ、急速に広がる。したがって、エイズや性病の治療と予防は、これらハブを集中攻略するのが効果的だ。ニューヨークタイムズもこのようにファッションからエイズやテロ、株式市場の崩壊防止まで、ほとんど全てが予測できるネットワーク理論が、今米国で一時的な人気(fed)を博していると伝えている。
◆先月末、世界をマヒさせたインターネット障害も、ネットワークのドミノ現象という分析が出た。最も影響力のあるウェブサイトのハブが壊れ、その下の多くのサイトが連鎖的に障害を起こし、全体のネットワークが麻痺したという説明だ。願っても願わなくても、我々が生きている世界がまさにネットワークで、どこにでもネットワークは存在する。集中と選択など、人間の法則が支配するネットワークの中で、最も強いハブが、実は最も致命的なアキレス腱であるということは、まさに逆説だ。
金順徳(キム・スンドク)論説委員 yuri@donga.com






