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「ウオークマン」デザインの𩩲木靖夫氏が語る哲学

「ウオークマン」デザインの𩩲木靖夫氏が語る哲学

Posted November. 21, 2002 22:51,   

「一言で言えば、『サムシング ・ デファレント(something different)』何か違うものを作るという執念のもとに名品を誕生させること、ここに中小企業の力があります」−

日本のソニーの名品「ウオークマン」をデザインし、2億個の販売を記録した「ウオークマン神話」の主人公、𩩲木靖夫氏(71)は、不景気であるほど、大企業より中小企業が力を発揮できると強調した。

20日午後、黒木氏に会ったのは、富山県の静かな田舎町にある総合デザインセンターだった。デザインを専攻した黒木氏は、子会社の社長を最後に33年間のソニーでの生活に終止符を打ち、10年前東京を離れた。

これといった産業も縁故もない富山に来た理由は、中沖豊知事が「世界のどこにもない製品を作ろう」という「オンリーワン(only one)」精神を訴え、中小企業専用デザインセンターの所長として黒木氏を招いたからだった。

黒木氏は記者に初めて会った瞬間から年を忘れた人のように、「デザイン戦略を活用すると、中小企業にも十分生き残りの道がある」と青年より熱い情熱を見せた。

このような黒木氏の情熱と努力で、独特な商品が続々と登場している。

ワールドカップ大会の時にデモ鎮圧用の盾(たて)に使われた後、韓国、ドイツ、英国などから購入交渉が殺到している「透明盾」が代表的なものだ。

これを開発した会社も、デザイナーの南豊(41)社長をはじめ、社員はたったの7人だ。デザインセンターに助けてもらって7年かけて開発したこの盾は、透明で前面が見えるため、安全に自分を防御できる。さらに、軽いうえ、銃弾を防御できるぐらい丈夫だ。日本の防衛庁、自衛隊、警察庁、民間の警備会社などから注文が殺到し、今年の予想売上高は3億円(約30億ウォン)に達する。

デザインセンターの助けを受けて開発された中小企業製品の中では、簡単に外せるように穴をあけた電気コンセント、ばねで作ったハンガーなど数え切れないほど多い。「多くの社員がいる会社の社長をしていた時より、今の方がもっと面白いんです」

小さな協力だけですぐ成長する中小企業の話で盛り上がった黒木氏に、経営哲学を聞いたら、「ノー(NO)が出ない『一人支配システム』を持った企業は、倒産するしかない」と断言した。

黒木氏は来月はじめ、三星(サムスン)電子の招待で韓国を訪問し、講演をする計画だ。韓国訪問を前に韓国の自動車業界にも苦言を呈した。

「米国の自動車業界が日本に後れをとった時、「日本模倣」をして、アイデンティティを失ってしまいました。しかし、最近の韓国自動車業界がその時と同じ現象を見せています。100メートル離れた所からもすぐ分かるような、固有のモデルをつくることはできないのでしょうか」



hanscho@donga.com