米国の連邦通信委員会(FCC)は、8日米国国内のテレビメーカーに対し、2007年までに新たに生産されるすべてのテレビに、デジタルチューナーを必ず取り付けることを決めた。このため韓国のテレビ輸出業界は対策作りに乗り出している。
新たに形成される北米地域のデジタルテレビ市場の規模は5年間に10兆ウォン台になる見通しで、LG電子、三星(サンスン)電子などは、生産設備を増やす計画だ。
▲米テレビ市場、デジタル化に〓FCCは、同日、公開会議で36インチ以上のテレビは、2004年7月1日までに、25〜35インチは2005年7月1日までに、13〜24インチは2007年7月1日までに、デジタルチューナーを取り付けることを決めた。今回の決定は、国会の議決を経て直ちに施行される。
今回の決定によって、2007年までに米国内のすべての家庭向けテレビが、事実上、デジタルテレビに替わることになる。三星電子映像戦略マーケティングチーム長の金ヨンュン常務は「これから5年間、北米地域で3000万台のデジタルテレビが売れると予想され、1台あたり2500ドルで販売すると、計7500億ドル、ウォンに換算すると10兆ウォン規模の新しい市場が生まれるだろう」と予想した。
▲10兆ウォン規模のデジタルテレビ市場を先取りしろ〓FCCの決定で、ソニー、フィリップス、三星電子、LG電子などが、しのぎを削るシェア争いをするものとみられる。
とくにLG電子にとっては、今回の決定が最大の追い風になる見通し。LG電子の現地子会社である「ジェニス」が、デジタルチューナーのオリジナル技術を持っているためだ。ジェニスは、今後米国内で販売されるデジタルテレビ受像機1台あたり5ドルずつのロイヤルティで、年間1億ドルの追加収益が見込まれる。
これとともに、LG電子は、北米市場の前進基地であるメキシコのレーノ社の生産法人に2005年まで9000万ドルをつぎ込み、デジタルテレビの生産ラインを12ラインに増築することにした年初の計画を繰り上げることを検討している。この計画が完了すれば、LG電子は年間300万台のデジタルテレビが生産でき、市場シェアも15%まで拡大できるというのがLG電子の説明。
三星電子も、今回の決定によって北米市場の業界地図が塗り替えられることに備え、会議を開くなど、対策作りに取り組んでいる。三星電子の関係者は「現在 、三星電子は北米のデジタルテレビ市場で10%以上のシェアを占めており、1〜3位を保っている。LCDテレビとPDPテレビ部門で世界トップレベルの競争力をつけているだけに、攻撃的なマーケティングを展開する計画」と話している。
朴重鍱 sanjuck@donga.com






