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紙に代わるeペーパー誕生

Posted May. 09, 2001 11:45,   

年11月、ニューヨークで開かれた「eブック・ワールド」の展示場でマイクロソフト技術開発担当のディック・ブーレス副会長は「2018年、ニューヨークタイムズは最終版の紙新聞を発行することになる」と予言した。

開発に急ピッチを上げている電子ペーパー(e-paper)が、ここ数年間で本や新聞、雑誌など従来の印刷メディアを代替するものと見込まれている。電子ペーパーとは、模様と感触が紙のようで持ち歩くこともでき、数百万回も消したり、書いたりするのが可能な革命的な技術だ。

米国学術院会報(PNAS)最新号は、ベル研究所とEインク社で構成されている電子ペーパー開発チームが厚さ0.5ミリにもならない薄くて柔らかいプラスチック・トランジスターに色が白黒に変化する電子インクを入れて電子ペーパーの元型を制作したと一面トップで報じた。

このほど開発された電子ペーパーは、まだ解像度が完璧ではなく、サイズの大きな文字しか表現できない。しかし、ベル研究所のピエル・ウィルチウス研究責任者は3〜5年内に1インチ当り100ドットの解像度を表現できる電子ペーパーが誕生すると意欲を示している。これが成功するとすれば、本や新聞をインターネットから電子ペーパーにダウンロードして読むことができる。

ところが、電子ペーパーで作られた本はどんな形になるのか。メサチューセッツ工科大学が発刊した「テクノロジーリビュー」3月号は、電子ペーパーで作った本も現在の本と同じく数百枚の紙で綴られた形になると説明した。

しかし、紙を綴った本の端に電子回路、無線データポット、メモリー、電子鉛筆が隠されている。この本がインターネットからダウンロードできる本の分量は数千冊。使用者が電子鉛筆で「チャ-ルズ・ダーウィン」と書けば「種の起源」や「ビーグル号航海記」などの本の題名が出され、その本の題名を押すと、アッという間に本の内容が電子ペーパーに印刷される。

電子ペーパーが作った未来新聞の姿は、IBMのロバート・スタインバグラー戦略デザインチーム長がすでにデザインを済ませた状態。

同新聞は従来の新聞より薄い16ページの電子ペーパーで構成されている。但し、異なる点は新聞の端にバッテリーと数百枚の新聞を入力できる大メモリーと有無線データポット、ボタンが付いていること。ボタンを押せば経済セッションに代わり、様々な新聞を同時に見られる。

電子ペーパーで作った本と新聞の登場は、これまでの500年間、代わりなかった印刷文明に巨大な変化をもたらすものと予測されている。

70年代に電子インクを初めて開発したゼロックス・パーロアルト研究センターの二ック・シェリドン氏は「新聞や本を発行するのに、紙代、印刷代、流通費がかからないため、本代が大幅に値下がりし、誰でも自分の図書館を所有できるようになる」とし、「したがって出版社は姿を消し、本の販売収益の殆どを著者と編集者が手にすることになる」という展望を示した。

電子ペーパーは従来のブラウン管やLCD画面より、いろんな点で卓越な長所がある。LCDは光を放つため、目がまぶしくて、明暗対照がはっきりしておらず、正面からなかなか見えにくい。

その半面、電子ペーパーは本当の紙で読む文字と同じように明暗対照がはっきりしており、見る方向とは関係なく読み安く、目の疲れもほとんどない。なお、電子ペーパーは本当の紙とと同じように曲げたり、折ることが出来るうえ、電気消耗量がLCDに比べて1千分の1に過ぎない。



dongho@donga.com