▲韓国は麻薬洗浄の場?〓02年の大々的な取り締まりで、国内の麻薬組職の大半が壊滅した。その後、韓国は世界的にも「麻薬クリーン国家」と認められている。
問題は、このために国際麻薬組職が韓国を麻薬の「洗浄の場」に活用するケースが急増しているということだ。韓国を経由すれば、相対的に検査が甘いという点を利用していると、検察は分析する。韓国人を麻薬の運搬に利用して摘発されるケースが増えているのも同じ脈絡だ。
昨年、国内で摘発されたヒロポンとコカインの取引量30キロ(1回の投与量0.03グラム)のうち、国内の消費目的は8キロにすぎなかった。残りの22キロは、韓国を経由して「洗浄」した後、米国や欧州に密輸しようとして摘発されたものだ。
5月現在、国際麻薬組職に雇用されて、麻薬を運搬して摘発され、外国の司法機関に拘束されている韓国人は約100人にのぼると、検察は明らかにした。
▲麻薬取引犯罪が増加〓昨年摘発された麻薬関連犯罪者は7709人で、前年に比べて7.8%増加した。押収したヒロポンの量は2万153グラムで、162億ウォンにのぼる。押収量は、前年よりも11.6%増加した数値だ。
検察は、一時減少していた麻薬関連犯罪が、再び動き始めたと判断している。今年に入って4月までに摘発された麻薬関連犯罪者は2714人で、昨年の同期間に比べて33.2%も増加した。
特に、昨年の麻薬関連犯罪のうち、製造、密輸、密売、所持などの麻薬取引犯罪は1691人で、05年(1270人)よりも16.3%も増加した。
検察は、「世界の麻薬供給ルートの変化と国際交流の増加で、停滞状態にあったヒロポンの密輸、密売などの犯罪が急増している」と説明した。
国際郵便による麻薬密輸も昨年は105件で、05年(46件)に比べて2倍以上増加した。国内のヒロポン供給地も、中国から東南アジアなどに多様化している。
昨年摘発された麻薬関連犯罪者の2人に1人は、過去に麻薬関連の前科があることが分かった。02〜04年に約30%にとどまっていた再犯率が、05年には42.8%に上昇し、昨年には45%になった。国内の麻薬関連犯罪の77.9%を占めるヒロポンやエクスタシーなどの向精神薬犯罪は、再犯率が51.2%にものぼった。
伝統的な麻薬であるアヘンや大麻の犯罪が徐々に減っている一方、ヒロポンなど新種の麻薬犯罪が急増しているのも最近の傾向だ。エクスタシーなどの向精神薬とされる新種の麻薬類は、昨年3218錠が密輸され、前年に比べて27.1%も増加した。
新種の麻薬は、主に留学生や外国人講師などが国内に持ち込み、若年層に流通させていると検察は見ている。
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