Go to contents

北朝鮮がウクライナ戦特需、軍需工場新設し60~80ヵ所フル稼働、

北朝鮮がウクライナ戦特需、軍需工場新設し60~80ヵ所フル稼働、

Posted November. 08, 2023 08:22,   

Updated November. 08, 2023 08:22

한국어

北朝鮮が、慈江道(ジャガンド)付近に軍需工場を新設したことが捉えられ、韓国当局が確認中であることが分かった。ロシア輸出用の砲弾など軍需品の供給量が大幅に増加し、生産を増やすための動きと政府は判断している。これに先立ち、国家情報院は1日、国会情報委員会の国政監査で、「北朝鮮がウクライナと戦争中のロシアに100万発以上の砲弾を提供したと把握している」と明らかにした。

政府筋は6日、「慈江道の付近で新しい工場が稼働しているようだ」とし、「この工場がいつ建てられたのかは確認中」と明らかにした。そして、「電力不足などで工場を稼働できなかった北朝鮮の状況を考えると異例のこと」と付け加えた。同筋は、今年改装された工場まで含めると、新たに稼働している軍需工場が5ヵ所以上あると伝えた。

消息筋によると、北朝鮮内で最近稼働している軍需工場は、慈江道と平安南・北道(ピョンアンナム・プクト)などを中心に60~80ヵ所にのぼるという。今年刊行された「2022国防白書」によると、北朝鮮内の軍需工場は民需用工場を含め300ヵ所。しかし、電力や原材料の供給などが困難なため、実際に稼働可能な工場は100ヵ所にも満たないとみられている。したがって、事実上稼働可能な工場はほとんど稼働しているということだ。

北朝鮮の軍需工場の稼働率は今年初めから増えたが、特に8、9月を過ぎて現在の水準まで大幅に増加したという。7月末にロシアと軍需品輸出協定を結び、9月の朝ロ首脳会談などを経て、軍需品を生産し始めたとみられる。別の政府筋は、「北朝鮮が事実上、『ウクライナ特需』を享受している」と強調した。

慈江道では江界市(カンゲシ)、平安北道では亀城市(クソンシ)などが代表的な工場密集地域として知られている。北朝鮮はこれらの地域で砲弾はもとより、爆弾、放射砲弾、ミサイル弾頭などまで製造している。


申晋宇 niceshin@donga.com