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麺は33%、輸入牛肉は28%値上がり…恐ろしい生活物価

麺は33%、輸入牛肉は28%値上がり…恐ろしい生活物価

Posted June. 04, 2022 09:06,   

Updated June. 04, 2022 09:06

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主婦のチェ某氏(55)は最近、子どもたちに食べたいものを聞かない。買い物をしていると、価格を見て、いつも献立を変えなければならないからだ。数日前はジャガイモチヂミを作るために、ジャガイモをカートに入れていたが、高すぎて勘定する前に再び取り出した。チェ氏は、「肉は肉なりに、野菜は野菜なりに高くなり、費用だけを考えると『家庭料理』よりはインスタント食品を食べた方が良い」と話した。

3日、統計庁が発表した消費者物価動向によると、先月の生活物価指数は1年前より6.7%高騰した。これは2008年7月(7.1%)以来の最大の上げ幅となる。1ヵ月前より上昇幅が1%ポイントさらに大きくなった。生活物価指数は、ラーメンや豚肉、洗濯洗剤、生理用ナプキンなど、購入頻度が高く支出割合の高い144品目で構成される。全体消費者物価は5.4%上昇したが、庶民が体感する物価上昇傾向はそれよりさらに大きいという意味だ。

特に、畜産物や加工食品の価格が高騰して、生活物価を引き上げた。世界的な穀倉地帯に挙げられるロシアとウクライナの戦争が長引くうえ、主要穀物生産国の輸出制限まで重なった影響が大きかった。飼料用穀物価格が上昇し、畜産物は1年前より12.1%上昇した。特に輸入牛肉(27.9%)や豚肉(20.7%)、鶏肉(16.1%)などの上昇傾向が大きかった。食材費の上昇が値上げにつながり、麺(33.2%)や食用油(22.7%)、ラーメン(9.8%)など、加工食品も上昇幅が拡大した。

これに先立って、先月末、政府は生活物価を抑えるために、食用油や豚肉などの輸入食品の原料7種に対して割当関税(0%)を適用する対策を打ち出した。年末までに関税を課さないことで、原価引き下げ効果を出すということだ。また、政府は、白菜や大根など計3万4000トンを備蓄し、野菜価格の安定制や出荷調節施設の物量を通じて需給を管理していく方針だ。


朴熙昌 ramblas@donga.com