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李鐘燮国防長官「北朝鮮発射体は韓国防空識別圏を通過して墜落」

李鐘燮国防長官「北朝鮮発射体は韓国防空識別圏を通過して墜落」

Posted June. 02, 2023 08:47,   

Updated June. 02, 2023 08:47

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先月31日に打ち上げられた北朝鮮の宇宙発射体が、韓国防空識別圏(KADIZ)を通過した後、西海(ソへ・黄海)に墜落したことが分かった。

韓国軍が1日、国会国防委員会全体会議に提出した現況報告に含まれた地図を見ると、発射体の残骸が発見された場所は、KADIZの境界線に隣接する外部だ。平安北道鉄山郡東倉里(ピョンアンプクト・チョルサングン・トンチャンリ)の西海衛星発射場で打ち上げられた発射体が、KADIZを通過しなければ墜落することができない地点だ。

全体会議に出席した李鐘燮(イ・ジョンソプ)国防部長官は、北朝鮮の今回の挑発と関連して、軍の対北朝鮮心理戦の再開を示唆した。与党「国民の力」の李埰益(イ・チェイク)議員が、「北朝鮮が挑発を強行する場合、対北朝鮮心理戦の再開を含む強力な対応が必要だ」と指摘すると、「そのような方法も含め、あらゆる対応策について検討している」と明らかにした。

李長官は、この発射体が大陸間弾道ミサイル(ICBM)と技術的に同じかと問われ、「そうだ。衛星体を打ち上げる発射体やミサイル弾頭を発射するミサイルは同じ原理だ。基本的に発射体そのものは同じだ」と強調した。軍事偵察衛星の能力については、「韓国よりもかなり劣っている」とし、「解像度1メートル程度」との認識を示した。偵察衛星として使うには、1メートル以下の解像度を意味する「サブメーター」級でなければならない。

北朝鮮の2回目の打ち上げ時期については、「時期を正確に判断することは難しいが、北朝鮮が予告した期間(6月11日)内の可能性があると見ている」と述べた。

与野党は国防委員会で、韓国軍の対応をめぐって攻防を繰り広げた。「国民の力」の成一鍾(ソン・イルジョン)議員は、「迅速に落下した残骸を回収したことは、韓国軍がいかによく整備され、特に過去の政府と比べてどれだけうまくやっているかを示す良い例になった」と述べた。一方、最大野党「共に民主党」の安圭伯(アン・ギュベク)議員は、「警戒警報誤発令の第一義的責任はソウル市にあるが、責任の根源を考えれば、統合参謀本部と首都防衛司令部もこの問題を免れることはできない」と指摘した。


金埈馹 jikim@donga.com