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懇願する酒の誘惑

Posted January. 27, 2023 08:24,   

Updated January. 27, 2023 08:24

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お酒で誘惑する方法もいろいろ。白居易は、酒が熟して泡立つのを見て、「夕方になると、空は雪でも降りそう。お酒でも一緒に飲めるか」と慎重に友人を呼び出した。李白は、豪放な性格通り、「聖賢たちは皆寂寞だが、ただ酒を楽しんだ人たちのみ、その名前が残っている」という詭弁で酒を強く勧めた。

あちこちに咲く山の花を口実に、「天気が晴れても雨が降っても必ず来てください」と話す詩人の手法は、懇願と言えば、相当な水準だ。それだけなのか。相手の心が優しいと褒め称えることまでしたのだから、簡単に拒否することもできないだろう。酒席は格式なしに素朴に用意されるようだ。苔のむした岩に座って、服に草汁がしみても、久しぶりの痛飲の外出にそれは大したことではない。老婆心から、蛇足のように添える最後の一言。日にちを合わせて名分を探すのにためらっていると、私たちは多分相当前に別れているかもしれない。それとも、春の日はすでに過ぎ去ってしまったり。「明日の朝、雨風が過ぎ去るだろう」という漠然とした期待は持つな。モンゴル族が中原を支配した元代には、科挙制は廃止され正統詩文は衰退したものの、歌の歌詞である詞は、宋代に続き発展を続けた。「南乡一剪梅」は詞の曲名である。