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ビクター・チャCSIS韓国部長、「韓国がクアッド会議の参加を拒否」と明かす

ビクター・チャCSIS韓国部長、「韓国がクアッド会議の参加を拒否」と明かす

Posted January. 28, 2022 08:15,   

Updated January. 28, 2022 08:15

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韓国政府が、米国、日本、オーストラリア、インドの4ヵ国がつくる連携枠組み「Quad(クアッド)」の会議の参加を提案されたが断ったと、米シンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)のビクター・チャ韓国部長(写真)が26日(現地時間)、主張した。

チャ氏は同日、米外交専門誌「フォーリン・ポリシー」への寄稿で、「韓国政府が昨年3月、クアッドの初の首脳会議の前に出席を提案されたが断ったと、信頼できる消息筋から聞いた」と明らかにした。米国は公式にクアッドへの参加や首脳会議の出席を提案したことはないという韓国政府のこれまでの説明とは正反対の主張だ。

韓国大統領府の関係者は27日、チャ氏の主張に対して、「政府の立場に変わりはない」と一蹴した。「公式にクアッドへの参加要請を受けたことはない」という立場を繰り返し、チャ氏の主張が事実でないと反論したのだ。米国問題に詳しい外交筋は、「米国も中国と韓国の関係を理解し、クアッドへの参加を要請しなかった」と話した。崔泳杉(チェ・ヨンサム)外交部報道官も同日、記者会見で、「事実とは異なる。韓国は、クアッド4ヵ国のどの国からも直接的な参加要請を受けていない」というこれまでの立場を再確認した。

 

CSISは同日、米国が中国を経済貿易分野で牽制する協議体に韓国の参加を要請する可能性があると見通した。CSISは報告書「インド太平洋経済枠組み(IPEF)概要」で、米国政府がIPEFに韓国を含める可能性があると指摘した。IPEFは、中国主導で作られた「地域的な包括的経済連携(RCEP)協定」を牽制する狙いがある。報告書は、IPEFの初期参加国家を韓国、日本、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポールと予想した。


キム・ミン記者 パク・ヒョモク記者 kimmin@donga.com · tree624@donga.com