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パフォーマンスと反応を見据えるKポップ、世界の才能が集うソングキャンプ

パフォーマンスと反応を見据えるKポップ、世界の才能が集うソングキャンプ

Posted February. 02, 2026 09:23,   

Updated February. 02, 2026 09:23


「Kポップは、1つのトラックの中でも異なるボーカルトーンや役割が際立つよう設計されるほど繊細です。パフォーマンスと大衆の反応まで考慮された完成度の高い構成なっているんです」(スウェーデンの作曲家ニノス・ハンナ)

最近の音楽チャートに名を連ねるKポップの作曲陣を見ると、発音も容易ではない名前が多いことに気づく。世界各地の作曲家やプロデューサーがKポップ制作に参加する光景は、もはや珍しくない。

かつては国内の芸能事務所が海外の人材を探しに出向いたが、いまや海外の作曲家側が、韓国事務所の「ソングキャンプ(songwriting camp)」参加を好機と捉える。ネットフリックスのアニメ映画「KPOPPガールズ!デーモン・ハンターズ」で「Golden」を歌った作曲家EJAE(イ・ジェ)も、過去のソングキャンプでレッドベルベットの「Psycho」を手がけた。

ソングキャンプとは、複数の作曲家やプロデューサーが一つの空間に集まり、短期間で楽曲を完成させる集団創作方式だ。韓国ではSMエンターテインメントが2009年に導入し、2011年から本格化。現在は大手事務所の代表的制作システムとなっている。

実際、海外の作曲家はこの仕組みをどう受け止めているのか。SMのソングキャンプに参加したスウェーデンの作曲家、ニクラス・ヤーレリウス・ペルソンとニノス・ハンナにeメールで話を聞いた。ペルソンはNCT 127のジョンウのソロ曲「SUGAR」や、スーパージュニア(SUPER JUNIOR)の「HairCut」などに、ハンナはNCT DREAMの5枚目のフルアルバムのタイトル曲「BTTF」の制作に参加した。

両氏が挙げた最大の強みは「創作の自由」だ。2024年8月のキャンプに参加したペルソンは「ある日はバラード、別の日はヒップホップ基調の曲を作る。Kポップアーティストが多才だからこそ、幅広い試みが可能だ」と語る。「複数のプロデューサーやトップライナーがチームを組み、最高の曲を目指して『アベンジャーズ』を招集したようだった」とも表現した。

ハンナはKポップの「現場中心の効率的な制作方式」も高く評価する。「A&R(Artist&Repertoire、企画全般)担当者と常に方向性を確認でき、続けるか修正するかを即断できる。参加前からKポップを知っていたが、参加後に本当に好きになった」と話す。

両氏は「短時間で高い完成度を求める高強度の環境が、集中力と直感を極限まで高める」と口をそろえる。ハンナは「迅速な意思決定や、プレッシャーの中で創造性を保つ方法を自然と学ぶ。時間に余裕のある環境では生まれにくいアイデアが生まれることもある」とし、ペルソンも「時間的制約があるからこそ、自然で有機的な作品が生まれる」と語った。

こうした制作方式は、グローバル市場でのKポップの底力につながる。多国籍の創作者が意見を交わすことで楽曲は多彩になるという。ペルソンは「異なる背景を持つ人々が一つの楽曲で出会うからこそ、ソングキャンプ発の楽曲は特別で興味深い」と話す。

「優れた作曲家は世界に多い。しかし、相性の合う人を選び、チームを組むのは容易なことではない。『相性の合う人』を見極める力こそ、競争が激しいグローバル音楽市場で競争力を保つ秘訣ではないでしょうか」(ペルソン)


サ・ジウォン記者 4g1@donga.com