
「メキシコが得点した時はうれしかったですが、韓国も応援していたので大喜びすることはできませんでした」
アルフォンソ・マヌエル・マイ・エスキベルさん(35)は、メキシコ・グアダラハラで18日(現地時間)に行われた2026年サッカー・ワールドカップ(W杯)北中米大会のグループリーグA組第2戦の韓国対メキシコ戦終了後、このような感想を語った。エスキベルさんは、メキシコ・ユカタン州メリダの自宅で家族や親戚ら約20人と試合を観戦したという。彼らは緑色のメキシコ代表ユニホームと赤色の韓国代表ユニホームを着用し、エスキベルさんの母親と妻が作ったキンパプとプルコギを焼酎とともに味わいながら声援を送った。エスキベルさんは「両チームとも良い結果になることを願っていた。危険な攻撃の場面では、けがをしないかと気が気ではなかった」と語った。
エスキベルさん一家は全員、「エネケン(リュウゼツランの一種)移民」の子孫だ。1905年に仁川済物浦(インチョン・チェムルポ)を出発してメキシコ・メリダへ移住したエスキベルさんの曾祖父は、エネケン農園で働いた。当時、船で韓国を離れた約1千人の移民は、遠い異国の地で1日12時間を超える過酷な労働を強いられながらも、十分な賃金を受け取ることはできなかった。
両国のサッカーの試合について、エスキベルさんは「心が2つに分かれたような気持ちで両チームを応援した」とし、「韓国とメキシコが順位に関係なくそろって決勝トーナメント、そしてベスト16へ進出してほしい」と語った。また、メキシコ人男性が韓国対チェコ戦の会場で、韓国人インフルエンサーのユン・スジンさんに向かって両手で目尻を引っ張るしぐさをしたことについて、エスキベルさんは「メキシコでは人種差別の意図がなくても冗談半分でそのような行動をする場合がしばしばある」とし、「韓国系メキシコ人として、韓国の皆さんが傷ついたり不快に感じたりしたのであれば、心からおわびしたい」と話した。
キム・ファヨン記者 run@donga.com






