
韓国の会社員10人に8人は、人工知能(AI)時代に素早く適応できなければ取り残されることへの不安を抱いていることが分かった。このような「不安感」は世界平均を上回ったものの、組織のAI転換の水準は世界平均を下回った。社員一人ひとりのAI活用意欲は高まっている一方、それを支える組織文化やリーダーシップの変化は遅れており、AIを巡る「転換の逆説」がうかがえるとの分析だ。
マイクロソフト(MS)が、AIを業務に活用する10カ国の知識労働者2万人を対象に実施したアンケート調査と、数兆件に上る匿名化されたMS365生産性データを分析した「2026業務動向指標」報告書によると、韓国の回答者の78%が「AIに素早く適応できなければ取り残される」と答えた。世界平均の65%を13ポイント上回る数値だ。一方、「組織のリーダーシップが明確かつ一貫したAIの方向性を示している」との回答は、韓国が16%で世界平均(26%)を下回った。また、「AIを活用した業務革新がすぐに成果を出さなくても評価される」との回答も7%にとどまり、世界平均(13%)を下回った。
MSは、AI転換が成功するかどうかは結局、個人ではなく組織が左右するとみている。組織文化や管理職の支援、人材管理など、組織の役割がAI活用の成果に及ぼす影響は67%で、マインドセットなど個人の影響力(32%)の2倍以上だった。AIを導入するだけでなく、組織運営の方式や業務プロセスまで併せて変えることで、AI転換の効果を最大化できるという。
ハン・チェヨン記者 chaezip@donga.com






