Go to contents

消防ロボット「タンビ」活躍 900度の火炎に挑み毎分2600リットル放水

消防ロボット「タンビ」活躍 900度の火炎に挑み毎分2600リットル放水

Posted June. 15, 2026 08:36,   

Updated June. 15, 2026 08:36


「炎の勢いは激しかったが、摂氏900度にも耐えられるよう設計された『タンビ』がしっかり持ちこたえてくれた」

忠清南道(チュンチョンナムド)119特殊対応団のミン・セヒョン消防隊長は14日、今月5日に初めて火災現場へ投入された無人消防ロボット「タンビ」の活躍について、このように語った。ミン氏は「特殊タイヤが採用されているため、火災現場で鋭利な物体が車輪に刺さっても走行に支障はなかった」と付け加えた。

忠清南道消防本部などによると、今年3月に忠清南道へ配備されたタンビは、5日に忠清南道錦山郡(クムサングン)の生活廃棄物処理工場で発生した火災現場に初めて実戦投入された。タンビは現代(ヒョンデ)自動車グループが消防庁に寄贈した無人消防ロボット4台のうちの1台で、今年3月に忠清南道特殊対応団へ配備された。「タンビ」という名称は、2019年10月に独島(トクド)沖で事故に遭った船員を搬送するため消防ヘリに搭乗し、殉職した忠清南道洪城郡(ホンソングン)出身の故パク・タンビ消防士の名前に由来する。残る3台は中央119救助本部嶺南(ヨンナム)119特殊救助隊、首都圏119特殊救助隊、京畿道華城(キョンギド・ファソン)消防署の大規模火災が多く発生する地域に配備された。

5日に錦山で発生した火災は午前0時59分ごろに始まり、瞬く間に工場全体へ燃え広がった。対応第1段階が発令され、工場倒壊の恐れまで指摘される中、忠清南道特殊対応団と錦山消防署は協議の末、タンビの投入を決定した。

この日、タンビは火災が発生した廃棄物処理工場内部で火元近くまで接近し、約2時間にわたり消火活動を行った。消防タンクやホースと接続し、毎分最大2600リットルの水を放水して消防隊員の負担を軽減した。

工場内部には生活廃棄物が5メートル以上の高さまで積み上げられており、いつ大規模な延焼が起きてもおかしくない状況だった。タンビは赤外線で熱源を探知する視界改善カメラを活用し、正確に火元を狙った。人が遠隔操作する方式のため、消防隊員が危険区域へ直接進入する必要もなかった。錦山の火災は12時間44分後に人的被害なく完全に鎮火した。ミン氏は「タンビは燃えている廃棄物の1~2メートル手前まで接近した」とし、「耐熱カバーで車体を保護し、随時放水して熱を冷却する機能も備えていたからこそ可能だった」と説明した。

消防当局は、無人消防ロボットの実戦投入経験を基に運用方法をさらに高度化する方針だ。消防庁は消防隊員が危険現場へ直接投入される頻度を減らすため、来年9台、2028年に9台の計18台の無人消防ロボットを追加導入する計画だ。実戦運用で確認された改善点も今後の開発に反映する。ミン氏は「煙がこもりやすい地下駐車場や大規模工場、崩壊の危険がある火災現場では、無人消防ロボットが消防隊員の安全確保に大きな役割を果たせる」とし、「今後さらに技術を高度化し、消防隊員がより安全に消火活動を行えるようになってほしい」と語った。


ハン・ジェヒ記者 錦山=キム・テヨン記者 hee@donga.com