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「輸出1兆ドル、世界5大輸出国」目前 「半導体頼み」脱却が課題

「輸出1兆ドル、世界5大輸出国」目前 「半導体頼み」脱却が課題

Posted June. 02, 2026 09:00,   

Updated June. 02, 2026 09:00


先月の輸出は、中東戦争や原油高など悪材料を乗り越え、月間ベース過去最大となる877億5000万ドルを記録した。月間輸出額は3カ月連続で800億ドルを超えた。この流れが続けば、今年は1兆ドル前後の過去最大の輸出実績と、世界「輸出5強」入りも期待できそうだ。

輸出好調をけん引した主役は半導体だ。先月の半導体輸出額は過去最大の372億ドルとなり、前年同月比169.4%急増した。グーグルやメタなど米ビッグテック企業の人工知能(AI)への投資拡大とメモリ価格の上昇を背景に、「半導体スーパーサイクル」が続いている。コンピューター輸出も290.7%増加するなど、情報技術(IT)品目の輸出が好調を示した。

産業研究院は、今年の輸出が9244億ドルに達すると見通した。昨年、「輸出7000億ドル」を突破してからわずか1年後だ。このままなら、香港、日本、イタリアを抜いて世界輸出5強へ浮上する。輸出が1兆ドルを超えれば、中継貿易の比重の高い世界4位の輸出国オランダ(昨年9641億ドル)をも追い抜く可能性がある。

華々しい輸出実績の裏では、半導体依存の深刻化という課題も残った。半導体の輸出比率は、わずか1年で24%から42.3%へと急上昇した。一方、主力輸出品である自動車は、操業日数の減少、部品供給の支障、中東戦争による物流不安、米国の関税などの悪材料により、5月の輸出が減少した。家電や鉄鋼なども輸出が減った。石油製品は原油価格の上昇によって輸出額が増えただけで、輸出量は減少した。

半導体は、「2年好況、2年不況」と言われるほど景気循環性の強い品目だ。好況時に生産設備を拡大し、不況が訪れると価格が暴落することが繰り返されてきた。最近の半導体景気は、パソコンやスマートフォンのような消費財ではなく、ビッグテックのAI投資が主導しており、半導体が「先受注・後生産」の受注型産業へ体質転換している点は、好況サイクル長期化の可能性を示している。それでも、金利上昇や需要減少などでビッグテック投資が突然縮小した場合、半導体とともに韓国輸出が同時急落するリスクは残っている。

「半導体錯視」を取り払えば、輸出には暗雲も見える。単一品目への輸出依存度が全体の半分近くに達する「一本足構造」は不安定だ。輸出構造を中小・中堅企業や素材・部品・製造装置産業へ多角化し、米中中心の輸出市場を東南アジア、インド、中南米などへ多様化する努力を止めてはならない。好況時ほど危機に備える必要がある。