Go to contents

中東戦争の隙突き、中国が南シナ海に「浮遊式障害物」設置

中東戦争の隙突き、中国が南シナ海に「浮遊式障害物」設置

Posted April. 17, 2026 10:14,   

Updated April. 17, 2026 10:14


中国がフィリピンと領有権を争う南シナ海のスカボロー礁の入り口に、浮遊式の障害物を10日と11日の2日間にわたり設置していたことが確認された。米国・イスラエルとイランの戦争で米国の関心と戦力が中東に集中する中、対中国牽制の度合いを試し、インド太平洋における統制力強化を狙った動きとの見方が出ている。

15日、ロイター通信などは、米衛星企業バントールの分析を引用し、10日と11日の衛星画像から中国側が設置した浮遊式障害物が礁の入り口を塞いでいたと伝えた。障害物に加え、中国漁船4隻と中国海軍または海警所属の艦船1隻も入り口を塞いでいる様子が確認された。

これに対しフィリピン側は「中国政府が10日と11日の2日間、礁の入り口に全長352メートルの浮遊式障害物を設置したが、現在は自主的に撤去したとみられる」とロイター通信に説明した。また、この期間に障害物設置に関与したとみられる中国船舶が少なくとも9隻確認されたと明らかにした。中国国防省はこの報道についてコメントを出していない。

中国は2012年、フィリピンが実効支配していたスカボロー礁を強制的に占拠した。同礁はフィリピンの排他的経済水域(EEZ)内に含まれるが、中国は自国領と主張している。また、中国は南シナ海にU字型の「九段線」を設定し、同礁を含む約90%の海域を自国の領海だと主張し、人工島建設や軍事拠点化を進めてきた。このため周辺海域では中国とフィリピンの衝突が頻発している。

今回の浮遊式障害物の設置は、2月28日に始まったイラン戦争とも無関係ではないとの分析もある。特に、イランが封鎖する原油輸送路ホルムズ海峡に対して米国が「逆封鎖」に踏み切ったことが影響した可能性が指摘されている。15年以降、南シナ海で「航行の自由」作戦を展開して中国を牽制してきた米国が、ホルムズ海峡で逆封鎖に出たことで、世界的な「航行の自由」の原則が揺らいでいるということだ。

一方、ホワイトハウスは15日、中国の習近平国家主席がトランプ米大統領と交わした書簡の中で「中国はイランに兵器を供与しない」と約束したと明らかにした。ホワイトハウスのレビット報道官は「習主席はイラン戦争においてイランに兵器を供給しないとトランプ大統領に約束した」と述べた。

トランプ氏も同日、米FOXビジネスのインタビューで「中国がイランに兵器を提供していると聞いたため、そうしないよう書簡を送った。『基本的にそのようなことはしていない』と返答してきた」と述べた。


イ・ジユン記者 asap@donga.com