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山火事対応の軍ヘリ、国連軍の承認得ずDMZ進入

山火事対応の軍ヘリ、国連軍の承認得ずDMZ進入

Posted April. 06, 2026 09:26,   

Updated April. 06, 2026 09:26


韓国軍のヘリコプターが先月、山火事の消火作業中に在韓国連軍司令部(UNC)の承認を得ず非武装地帯(DMZ)内に進入していたことが、遅れて明らかになった。UNCは韓国軍当局の協力を受け、当該ヘリのDMZ出入りの意図や具体的な飛行ルートなどを調査しているという。現在、DMZへの出入りの承認権限はUNCにある。

政府関係者によると、先月23日、京畿道漣川(キョンギド・ヨンチョン)一帯で山火事が発生し、軍当局は同日午後、陸軍が運用するヘリコプター「スリオン」を投入した。このヘリの操縦士は事前承認なしにDMZに進入し、これを後になって認識して直ちにDMZを離脱したという。当時、山林庁のヘリも投入されていたが、同庁のヘリは事前にUNCを通じてDMZ出入りの承認を受けていたため問題はなかった。

UNCの調査が進む中、同司令部は、火災発生地域がDMZに隣接し進入の可能性が極めて高かったにもかかわらず、韓国軍当局が事前に承認を得なかった理由を重点的に調べているという。当時の操縦士らは誤ってDMZに進入したもので、別の意図はなかったと説明しているという。

韓国軍ヘリがDMZに進入した当時、北朝鮮軍は同地帯内でいわゆる「国境線化」作業を進めていたとされる。北朝鮮は2023年末、南北を「敵対的な二国家」関係と規定して以降、DMZ内の軍事境界線以北地域に地雷を敷設し鉄条網を設置している。ただ、北朝鮮軍は今回のヘリ進入について特段の反応は示さなかったという。

一部では今回の事案を契機に、DMZ出入り承認権限を巡るUNCと韓国政府間の摩擦が再燃する可能性を懸念する声も出ている。政府関係者は「UNCも当時の山火事の状況を明確に把握しており、韓国軍ヘリも誤って進入したものであるだけに、両者間の対立に発展する可能性は高くない」と話した。


孫孝珠 hjson@donga.com