Go to contents

中国の低価格攻勢に対抗、韓国、自動車・造船で技術差拡大

中国の低価格攻勢に対抗、韓国、自動車・造船で技術差拡大

Posted March. 21, 2026 09:19,   

Updated March. 21, 2026 09:19


中国はバッテリーにとどまらず、鉄鋼や石油化学など主力産業の大半で韓国を急速に追い上げている。中国の攻勢に対し、自動車や造船では高付加価値化による差別化や事業ポートフォリオの多角化を通じて、競争力の維持に努めている。

電気自動車分野でも中国政府は巨額の補助金を投じている。このため価格競争が難しくなる中、韓国の自動車メーカーは高級化戦略を選択した。製品品質とブランド力を高めて付加価値を引き上げるとともに、内燃機関車で培った技術を環境対応車に応用し、電気自動車中心の中国とは異なり、ハイブリッド車や水素燃料電池車(FCEV)など多様なパワートレインで市場を攻略する構えだ。

現代(ヒョンデ)自動車の高性能電気自動車「Nライン」がその代表例だ。同社は2023年、最高出力650馬力、0-100キロ加速3.4秒の高性能EV「アイオニック5N」を発表した。「レーサーのグリーンヘル」と呼ばれるドイツ・ニュルブルクリンク・サーキットで、この車を極限まで走らせても、バッテリー温度がおおむね40度前後で安定していることに、海外ユーチューバーらが驚く様子がオンライン上で相次いで報じられている。

同社はその後も、昨年7月に「アイオニック6N」、今年1月にはジェネシスの高性能EV「GV60マグマ」を相次いで投入し、中国製EVとの差を「技術力」で広げる姿勢を鮮明にしている。

現地で品質が評価され、販売も拡大している。ジェネシスの米国販売は、進出初年の2016年は6948台だったが、昨年は8万2331台と約11.8倍に増加した。2021年にはゴルフのタイガー・ウッズがGV80を運転中に横転事故を起こしながら軽傷にとどまったことで安全性が注目された。最近では、米プロサッカーMLSのロサンゼルスFCに所属する孫興慜(ソン・フンミン)がGV80クーペを運転する姿が確認され、「著名人も乗る高級車」とのイメージも広がっている。

ハイブリッド車のラインアップも拡充している。ホセ・ムニョス現代自動車社長は昨年、米ニューヨークでの「インベスター・デー」で「2030年までにハイブリッドモデルを8種から18種に増やし、環境対応車の販売比率を59%まで引き上げる」と表明した。

造船業界も、環境に配慮した高付加価値船で中国の追撃をかわす戦略を進めている。代表例は、液化天然ガス(LNG)などのガス運搬船だ。マイナス100度以下の超低温を維持し、ガスの漏れを防ぐ必要があることから、高い技術力が求められる高付加価値船である。最近では、HD韓国造船海洋が液化二酸化炭素運搬船2隻を、三星(サムスン)重工業がLNG運搬船3隻をそれぞれ受注するなど、韓国造船会社への需要が高まっている。。

HD韓国造船海洋の関係者は、環境に配慮したLNG二重燃料推進エンジンの搭載や、極地でも安定した航行が可能な耐氷設計技術の適用など、差別化された技術力によって、グローバル市場での競争力を維持していく考えを示した。


李沅柱 takeoff@donga.com