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架空占い師で「ガスライティング」 87億ウォン詐取

架空占い師で「ガスライティング」 87億ウォン詐取

Posted March. 04, 2026 09:35,   

Updated March. 04, 2026 09:35


架空の占い師を仕立て上げて前面に出し、知人を心理的に支配する、いわゆる「ガスライティング」の手口で約87億ウォンをだまし取った40代の夫婦が、検察の補完捜査を経て逮捕・起訴された。

ソウル南部地検重要経済犯罪調査団(河忠憲団長)は、特定経済犯罪加重処罰法上の恐喝および詐欺などの罪で、この夫婦を先月拘束起訴したと明らかにした。

夫婦は2018年、保護者の集まりで知り合った女性から、約10億ウォン相当のマンションの持ち分と77億ウォン分の小切手をだまし取った疑いが持たれている。障害のある子どもを育てていた被害女性に対し、「障害を治療できる霊験あらたかな占い師を知っている」と近づき、その後、自称チョ・マルレと名乗る占い師の連絡先を渡した。

被害者はチョ・マルレと数年にわたりメッセージで相談を続け、自身の事情を細部まで把握している同人物の指示に従い、性的な場面を含む動画まで撮影したとされる。その後、「動画を家族に知らせる」と脅迫され、被害者は占い師チョ・マルレに約10億ウォン相当のマンションの持ち分と77億ウォン分の小切手を差し出したとみられる。

しかし、検察の調べで、占い師チョ・マルレが夫婦の作り上げた架空の人物だったことが判明した。夫(49)が集まりで得た情報を基に占い師を装い、被害者をだましていたという。夫婦は、被害女性の夫にも接近し、同様の手口で会社資金約65億ウォンを横領させた疑いも持たれている。

本件は、被害女性の夫が横領容疑で告発され、検察の捜査を受ける過程で全容が明らかになった。警察から事件の送致を受けた検察は、背後に別の存在がいる可能性があるとみて補完捜査に着手した。

被害女性の夫は、横領した会社資金の大半を詐欺を働いた夫婦の口座に送金していた。被害女性も「夫が自分のために占い師にだまされ、犯行に及んだ」と供述しているという。検察が強制捜査に踏み切った結果、夫婦が架空の占い師を立てて被害者を欺いていたことを裏付ける証拠が多数確保された。


コ・ドイェ記者 yea@donga.com