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6月地方選目前、選挙後の党代表争いに明け暮れる与党

6月地方選目前、選挙後の党代表争いに明け暮れる与党

Posted February. 28, 2026 08:26,   

Updated February. 28, 2026 08:26


「『ゴルフと選挙は顔を上げれば負ける』と言うではないか」

李在明(イ・ジェミョン)大統領が大統領選候補だった昨年5月16日、「大勢論」を警戒して述べた言葉だ。尹錫悅(ユン・ソクヨル)前大統領の弾劾によって実施される大統領選であるため、与党「共に民主党」内部で「勝利は当然で、何ポイント差で勝つかの戦いだ」との声が公然と出ると、最後まで身を低くしなければならないと強調した。同党の朴智元(パク・チウォン)議員が最初に使ったとされるこの言葉は、選挙のたびに楽観に傾く政党への警告としてしばしば引用されてきた。

しかし、李在明政権の初の評価台となる6・3地方選を約3カ月後に控えた同党の「頭」は、なかなか下がらない。党内ではすでに勝利を既定路線とする雰囲気が広がり、どれだけ大勝するかに関心が集まっている。全国17市・道のうち大邱(テグ)・慶尚北道(キョンサンプクト)・済州(チェジュ)を除く14カ所で勝利した2018年地方選を上回る圧勝との楽観論も早くも広がっている。「ゴルフと選挙」の格言を最初に口にした朴氏でさえ、23日「大邱もわれわれが取る」と圧勝に自信をみせた。

こうした中、同党の視線は6月地方選ではなく、すでに8月の全党大会へと向いている。8月に選出される任期2年の新代表は、李政権中盤に実施される28年総選挙の公認権を握り、30年大統領選の有力候補へと飛躍できる位置に立つ。李氏の党代表残余任期1年を務め上げた鄭清来(チョン・チョンレ)代表の続投挑戦が有力視される中、金民錫(キム・ミンソク)首相に続き、27日に復党した宋永吉(ソン・ヨンギル)元代表、さらには合併を前提に革新系野党「祖国革新党」の曺国(チョ・グク)代表の出馬説まで取り沙汰されている。

こうした雰囲気を如実に示したのが、「李大統領事件の公訴取り消しと国政調査推進のための議員の会」(公取会)だ。「反鄭(反鄭清来)」傾向の「親李(親李在明)」系議員らが主導したこの会には、一時、同党現職議員の65%(162人中105人)が参加した。彼らは「派閥の集まりではない」と主張するが、実質的には8月の全党大会を見据え、一部議員が特定候補を推すための勢力結集に動いたとの見方が支配的だ。これに対し、鄭氏が公訴取り消しを扱う公式機構を別途設けたが、公取会は解散しないことを決めた。このため「別の目的があることを証明した」との声も出た。

議員らがすでに8月を見据え権力闘争に没頭する中、支持層も分裂して争っている。李氏を見て党に新規流入した支持層「ニュー李在明」と、既存の主流だった親盧武鉉(ノ・ムヒョン)・親文在寅(ムン・ジェイン)勢力との主導権争いに、与党寄りユーチューバーらが加勢して対立を増幅させている。李氏がかつて村長を務めたファンカフェ「在明のマウル」は最近、鄭氏と李盛潤(イ・ソンユン)最高委員を会員から強制退会させた。これに対し、鄭氏が「民心の尺度」と評した「タンジ日報」では、「ニュー李在明」に対して「外と内が違う」との蔑称「ニュー・スバク(すいか)」との批判が溢れた。

与党が政府の国政運営の原動力を左右する初の全国選挙を目前にしながら、その後の権力闘争に没頭する慢心に陥る背景には、大統領支持率が60%を上回る一方、野党第1党「国民の力」が低迷し、脅威になっていない現実があるのだろう。しかし「ダイナミック・コリア」では、地方選まで残る約3カ月間にいつ何が突如として起きるか誰にも分からない。李氏の言葉通り、ゴルフと選挙は顔を上げた瞬間に負ける。