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中国勢の安値攻勢に対抗 韓国テレビ業界、「高画質×AI」で主導権奪回へ

中国勢の安値攻勢に対抗 韓国テレビ業界、「高画質×AI」で主導権奪回へ

Posted January. 31, 2026 10:22,   

Updated January. 31, 2026 10:22


世界のテレビ市場で20年にわたり首位を維持してきた韓国のテレビメーカー各社が、高画質と人工知能(AI)を前面に出したプレミアム戦略で、グローバル競争力を強化している。中国メーカーが政府支援を背景に低価格攻勢で市場シェアを急速に拡大する中、「土俵を変える戦略」で対抗に乗り出した形だ。

市場調査会社オムディアによると、2500ドル(約357万ウォン)以上のプレミアムテレビ市場で、昨年第3四半期(7~9月)時点のシェアは、三星(サムスン)電子が53.1%、LG電子が26.1%で、両社合計は79.2%に達した。世界テレビ市場全体における韓国メーカーのシェア(44.2%)と比べると、ほぼ2倍にあたる。TCLやハイセンスなど中国勢の追い上げは激しいものの、プレミアム分野ではなお韓国企業が主導権を握っていることを示している。

韓国メーカーは今年、「超高画質」戦略で勝負に出る。三星電子は年初に開かれた「CES 2026」で、超大型130型の「マイクロRGB」を公開した。既存の115型に加え、年内に65・75・85・100型までラインアップを大幅に拡充し、プレミアムテレビ市場の裾野を広げる計画だ。マイクロRGBは、100マイクロメートル(μm)以下の超小型R(赤)・G(緑)・B(青)発光ダイオード(LED)をバックライトに適用し、色彩と輝度を精密に制御する技術で、「マイクロRGB AIエンジン・プロ」を搭載し、色精度と安定した画質をさらに高めた。

LG電子は、厚さ9ミリ台の超薄型デザインと無線伝送技術を組み合わせた有機ELテレビ(OLED)の新製品「LG OLED evo W6」で対抗する。AIを活用して輝度と色再現性を同時に高め、電源ケーブルを除くすべての配線をなくした無線伝送技術を採用した。

AIプラットフォームをめぐる競争も本格化している。三星電子は、テレビを単なる視聴機器ではなく、利用者と対話する「知能型パートナー」へと進化させる構想だ。業界で初めて生成型検索エンジン「パープレキシティ」を搭載したテレビ専用AIプラットフォーム「ビジョンAIコンパニオン」を投入し、利用者の質問の文脈を理解して最適な回答を提示し、コンテンツ推薦や機器制御を可能にした。LG電子もマイクロソフトの生成型AI「コパイロット」や、グーグルの「ジェミニ」を追加し、AI検索やコンテンツ推薦機能を強化している。

プラットフォームとセキュリティも、中国メーカーとの決定的な差別化要素だ。三星電子は独自のOS「タイゼン」を基盤に、テレビをスマートホームのハブへと拡張し、セキュリティ基盤「ノックス(Knox)」を適用して個人情報保護を強化する。LG電子は「webOS」を軸に、コンテンツ・広告・サービスを結合したメディアプラットフォームを育成し、定期的なOSアップグレードを提供することで、長期的な競争力を確保する考えだ。


イ・ドンフン記者 dhlee@donga.com