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「テキスト」から「ライティングヒップ」へ 紙と本に向かう若者世代

「テキスト」から「ライティングヒップ」へ 紙と本に向かう若者世代

Posted January. 31, 2026 10:17,   

Updated January. 31, 2026 10:17


最近、ソーシャルメディアのタイムラインで目立つハッシュタグの一つが「読書ノート」「書き写し」だ。エッセーなどの一節を書き写したノートの写真を共有し、「毎日書き写すことで小さな達成感が積み重なる」「書き写しの魅力は、自分と向き合う時間をくれることだ」といった投稿が数多く見られる。

デジタル疲れを感じた若者世代が、再び紙と本を手に取り始めている。かつての流行が本を読む「テキストヒップ(text hip)」だったとすれば、最近は読むことに加え、書くことを重視する「ライティングヒップ(writing hip)」へと広がっている。デジタル文化に慣れた世代にとって、手を使って書く行為は新鮮な刺激であると同時に、短尺動画などが氾濫する環境で、脳を休ませる時間にもなっているという。

頻繁に本の一節を書き写すという会社員のキムさん(32)は、「1日中画面を見た後に、手で文字を書くと頭が空っぽになる感じがする」と語る。「通勤中にノートを見返し、以前に書いた文章を思い出すこともある」という。

書き写しと「ライティングヒップ」の流れは出版市場にも表れている。インターネット書店YES24の「2025年書籍市場トレンド」によると、昨年の書き写し関連書籍の販売量は前年比64.7%増加し、2年連続の伸びを示した。新刊点数も403点と、前年(181点)の2倍を超えた。過去5年間に販売された書き物関連書のベストセラー1位は、ウィズダムハウス刊、ユ・ソンギョン著「1日1ページ、私の語彙力のための書き写しノート」だった。

こうしたアナログな趣味の広がりに合わせ、専用空間も増えている。デジタル機器を使わず、思索や書くことに集中できる「ライティングカフェ」「ライティングルーム」が急増している。会話禁止、照度を抑えた照明、個人間の距離を確保した座席配置などが特徴だ。

ソウル市西大門(ソデムン)区のライティングカフェによく通うというホンさん(26)は、「騒音に敏感だが、読書や考えを整理するのにとても良い環境だった」と話す。「どこに行っても大声で騒ぐ人がいる中、ここではきちんと休めた気がする」という。

新韓(シンハン)カードによると、2025年(1~10月)の首都圏主要ライティングカフェの利用金額は前年より71%増加した。利用件数と利用者数も、それぞれ37%増えた。同期間、文具店の利用件数も2023年同期比で18%増加した。「ライティングヒップ」の広がりでノートやペンなど筆記具を求める利用者が増えているためとみられる。

新韓カードは「AIや倍速視聴、短尺動画のように、速い消費が日常化する環境の中で、あえて速度を落とし、脳が本来の機能を取り戻す体験を求める人が再び増えている」と分析している。


キム・テオン記者 イ・ジユン記者 beborn@donga.com