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イスラム教徒のニューヨーク市長、最初の行動は公営住宅の視察

イスラム教徒のニューヨーク市長、最初の行動は公営住宅の視察

Posted January. 03, 2026 09:51,   

Updated January. 03, 2026 09:51


「富裕層に課税を(Tax the rich!)」

米東部時間1日午後1時ごろ(日本時間2日午前3時ごろ)、ニューヨーク・マンハッタン南部の市庁舎前。体感温度が氷点下13度に達する厳しい寒さの中、約4万人の市民が集まった。同日から4年間、米最大都市ニューヨークを率いるインド系イスラム教徒のゾーラン・マムダニ市長(34)の就任式を見るためだ。

朝早くから市庁舎周辺に集まった市民らは、周辺約10ブロックにわたり、最大で約1キロに及ぶ長い入場待ちの列を作った。警察や消防当局は周辺道路を封鎖し、参加者の所持品を一つ一つ確認するなど、厳戒態勢で警備に当たった。

約3時間待って入場したというアリソンさんは、「きょうの就任式は、富を独占する1%に対し、残る99%が声を上げる場だ」とし、「一般の市民がどれほど懸命に働いても負担しきれない物価や住宅価格の問題をマムダニ市長が解決してくれることを期待して参加した」と話した。

「民主社会主義者」と自称するマムダニ氏は、就任演説で「民主社会主義者として当選し、民主社会主義者として働く」とし、「過激だと思われることを恐れて原則を放棄することはない」と強調した。公営住宅の家賃凍結、無償保育や無償バス、市営食料品店の導入といった強硬な進歩政策に対する保守層の批判を意に介さない姿勢を鮮明にした発言と受け止められている。

さらに「富裕な少数に課税し、多数のための(無償)保育や(公営)家賃凍結を実現する」と強調した。会場に集まった市民も「富裕層に増税を」と声を上げ、熱烈に応じた。

米紙ニューヨーク・タイムズなどによると、マムダニ氏は同日、ブルックリンのフラットブッシュにある公営住宅を訪れ、住民の不便や要望を聞いた。家主と借家人の対立を巡り、借家人を保護する行政命令にも署名した。

同日の就任宣誓を執り行ったのは、マムダニ氏の政治的歩みに大きな影響を与えた「左派の代父」とも称されるバーニー・サンダース上院議員(無所属・バーモント州)だった。サンダース氏は「現在の体制は、極少数にあまりにも多くを与えている」とし、マムダニ氏を全面的に支持する考えを示した。

マムダニ氏は同日、市庁舎での就任式に先立ち、1945年に閉鎖された旧ニューヨーク市庁舎地下鉄駅の跡地で、イスラム教の聖典「コーラン」に手を置いて就任宣誓を行った。ニューヨーク市長の就任宣誓でコーランが使用されたのは初めてだ。


林雨宣 imsun@donga.com