
国内株式市場は、「バイ・コリア(Buy Korea)ファンド」の買いが活況を呈した1999年以来、最も高い上昇率を記録して年内最後の取引を終えた。取引時間中には三星(サムスン)電子の株価が1株=12万ウォンを突破し、SKハイニックスも1株=65万ウォンを上回った。人工知能(AI)データセンター需要の拡大を背景に、2026年にかけても半導体各社の成長が見込まれるとして、コスピの上昇基調が続くとの見方が優勢だ。
●コスピ、今年の上昇率は75.62%
年内最終取引日の30日、コスピは前日比0.15%安の4214.17で取引を終えた。個人が9181億ウォンの買い越しだった一方、外国人が5126億ウォン、機関が4297億ウォンの売り越しとなった。証券業界では、外国人と機関が年末の利益確定に動いた結果だと分析している。
これにより、年初の取引日(1月2日)比の上昇率は75.62%となった。29日(現地時間)の米主要指数であるスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)500指数(17.41%)やナスダック総合指数(21.56%)を大きく上回る伸びだ。
コスピの年間上昇率がこれほど高水準となったのは、1999年以来26年ぶりのこと。1999年は、1997年の国際通貨基金(IMF)の通貨危機後に登場したバイ・コリア・ファンドの買いが強まり、情報技術(IT)株の上昇も相まって、コスピの上昇率は82.78%に達した。
金融投資業界は、来年もコスピの上昇が続くとみている。三星(サムスン)証券は来年のコスピ変動レンジを4000~4900と提示。大信(テシン)証券は5300までの上昇を予想した。最も強気な見通しを示したのは、上値を5500とした現代(ヒョンデ)自動車証券だ。
●取引中に三星電子12万ウォン、ハイニックス65万ウォンも
来年の相場も、半導体企業が主導するとの見方が広がっている。AIの学習・処理に不可欠な高帯域幅メモリ(HBM)など先端半導体に加え、DRAMやNANDフラッシュといった汎用製品の需要も同時に拡大する一方、供給不足の局面が続くためだ。
実際、国内外証券会社は、三星電子とSKハイニックスの来年の営業利益がそれぞれ100兆ウォン規模に達すると予想している。NH投資証券は来年の営業利益について、三星電子を115兆ウォン、SKハイニックスを105兆ウォンと見込む。日本の野村証券も、三星電子を133兆4000億ウォン、SKハイニックスを99兆ウォンと予測。「メモリ半導体の超好況は、少なくとも2027年まで続く可能性が高い」との見通しを示した。
こうした過去最高水準の業績予想を背景に、三星電子の株価は4日、取引中に1株=12万1200ウォンまで上昇し、史上最高値を更新。三星電子は11万ウォンに続き、12万ウォンに乗せた。SKハイニックスも、取引中に1株=65万9000ウォンまで急伸し、最高値を塗り替えた。
チ・ミング記者 warum@donga.com






