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竣工控えた「セウル3号機」、早ければ来年8月にも稼働

竣工控えた「セウル3号機」、早ければ来年8月にも稼働

Posted December. 31, 2025 10:35,   

Updated December. 31, 2025 10:35


蔚山(ウルサン)広域市蔚州(ウルチュ)郡にあるセウル原子力発電所3号機が、着工から9年を経て運転許可を受けた。早ければ来年8月から稼働を開始する見通しだ。

原子力安全委員会(原安委)は30日の会議で、竣工を控えたセウル3号機の運転許可案を議決したと発表した。2016年の着工から9年での運転許可となり、国内で新設原発の稼働が認められたのは、23年9月の新ハンウル2号機以来初めてだ。

事業者である韓国水力原子力は20年8月、セウル3号機の運転許可を申請した。原安委は安全性審査の結果などを踏まえ、今月19日に初の審議を行い、2回目の審議でセウル3号機が「原子力安全法」に基づく安全基準などを満たしていることを確認し、運転許可を決定した。採決では在籍委員6人のうち5人が賛成した。

原安委の意思決定は3回の会議を経て結論が出るケースも多く、運転許可の可否は来年に持ち越されるとの見方もあった。しかし、新規原発建設とは別に、電力需給への懸念を考慮し、既存原発の運転については迅速に判断したとみられる。

韓国水力原子力は、セウル3号機に燃料を装填し、約8カ月間の試運転を経て、来年8月には稼働を開始できると見込んでいる。セウル3号機が、ハンビッ1号機など老朽原発によって生じる電力の空白を補うとの期待も出ている。


イ・サンファン記者 payback@donga.com