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光化門一帯の大型ビジョン、新年一斉カウントダウンへ

光化門一帯の大型ビジョン、新年一斉カウントダウンへ

Posted December. 29, 2025 09:44,   

Updated December. 29, 2025 09:44


28日午後、ソウル市鍾路(チョンノ)区の光化門(クァンファムン)広場周辺では、光化門の外壁に投影されたメディア展示を目当てに、市民や観光客が詰めかけた。子どもの手を引いた家族連れや、写真を撮る外国人観光客が、華やかな演出に感嘆の声を上げる姿も見られた。映像上映が終わっても立ち去らず、次の上映を待つ観覧者も少なくなかった。

ソウル市によると、12日に開幕した「2025ソウルライト光化門」には、25日までに累計197万人以上が来場した。昨年24日間にわたる全体会期の累計来場者(75万人)を大きく上回る。

人気の背景には、都心への高いアクセス性と、夜間に滞在型で楽しめるコンテンツがある。仕事帰りや週末の夜に、予約なしで鑑賞できる無料展示であることに加え、光化門という象徴的な空間で大規模メディアアートを体験できる点が支持を集めている。

今年のソウルライト光化門は、光化門外壁を活用したメディアファサードを軸に、韓国の伝統美を現代的に再解釈した「Kメディアアート」を前面に打ち出した。メディアファサードには、世界的メディアアーティストのダグ・エイケンをはじめ、TZUSOO、Aプラン・カンパニー、ザ・ファーストゲートなど、国内外の作家が参加している。巨大スクリーンさながらの外壁に映像が投影され、長時間滞在する観覧者の姿も目立つ。

ネットフリックスのアニメ映画「KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ」の世界的ヒットと相まって、丹青の意匠や日月五峰図といった伝統文化をモチーフにした光の造形作品も注目を集めている。こうした作品は写真や動画として広がり、ユーチューブやインスタグラムなどのソーシャルメディアを通じ、海外にも共有されているという。

見どころは31日に行われる新年カウントダウンだ。ソウル市は、光化門一帯の屋外広告物自由表示区域に設置されたデジタルサイネージを活用し、大規模なカウントダウン・メディアアートを同時配信する計画だ。東亜(トンア)メディアセンターに設置された国内最大規模のメディアサイネージ「LOOKS」をはじめ、世宗(セジョン)パビリオン、大韓民国歴史博物館、KT社屋、一民(イルミン)美術館など計9棟が参加する。都心の建築物を一体的なスクリーンとして活用する試みとなる。

カウントダウンイベントは31日午後10時50分から翌年1月1日午前0時30分まで実施される。国楽とメディアアートを融合させた公演や、韓服を現代的に再解釈したファッションショー、アーティストのパフォーマンスが行われ、年明けの瞬間には新年メッセージとともにメディアアートが上映される。

ソウル市は、大規模な人出に備え、主要動線や横断歩道など混雑が予想される地点に安全要員50人を配置し、警察・消防・医療機関と連携する。また総合状況室を運営し、緊急事態に即応する方針だ。


ソン・ジンホ記者 jino@donga.com