
内乱特別検察官(特検=趙垠奭)が戒厳解除要求案の採決妨害疑惑の容疑を受けている野党「国民の力」の秋慶鎬(チュ・ギョンホ)議員に対して請求した逮捕状が3日、裁判所で棄却された。今月14日に捜査期間が終了する特検は、逮捕状再請求なしで秋議員を起訴する方針だ。
ソウル中央地裁の李訂宰(イ・ジョンジェ)令状専担部長判事は内乱重要任務従事の容疑を受けている秋氏に対する2日の逮捕前被疑者尋問(令状実質審査)を9時間近くにわたって行い、3日午前4時50分ごろ「容疑や法理をめぐり争いの余地がある」として逮捕状を棄却した。また、「綿密で充実した法廷攻防を経た後、その結果に相応した判断や処罰を行うのが妥当だ」とし、「そのためには被疑者が不拘束状態で弁護人の助力を受けて防御権を行使する必要がある」と棄却理由を説明した。
秋氏が尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領と共謀し戒厳解除採決を妨害する目的で議員総会の場所を3回変更したという特検の主張が、逮捕捜査に値するほど立証されたとは認められないと判断したものだ。裁判所は秋氏が現職国会議員である以上逃走の恐れも高くないと判断した。
ソウル拘置所で待機していた秋氏は棄却が決まった直後、「今こそ政治弾圧と野党弾圧を中断し国民の生活を守り未来を育てることに集中してほしい」と述べた。国民の力は「内乱攻勢を放棄せよという命令だ」と反撃した。同党の張東赫(チャン・ドンヒョク)代表は、「反憲法的、反民主的な内乱攻勢を止めなければ国民がこの政権を引きずり下ろすだろう」と述べた。
これに対し、与党「共に民主党」は、「内乱清算を妨害する第2の司法クーデターだ」と反発した。同党の鄭清来(チョン・チョンレ)代表は「歴史は尹錫悦政権と曺喜大(チョ・ヒデ)司法府が一体だったと記憶するだろう」と言い、「令状が棄却されたからといって容疑が消えるわけではない。有罪が確定すれば国民の力は10回でも100回でも 違憲政党として解散されるに値する」と主張した。
チェ・ミソン記者 コ・ドイェ記者 cms@donga.com






