
3日午前、東京都港区の観光名所、お台場海岸。ここに到着した外国貨物船内に化学兵器に転用され得る物質が積載されているとの情報が日本外務省、警察、海上保安庁に寄せられた。当局は即座に船に乗り込み捜索を開始し、爆発物探知犬の投入やX線などの非破壊検査で問題の物質を発見した。続いて出動した対テロ部隊が安全な移送措置を終えた。捜索開始から安全措置完了までに要した時間はわずか20分余りだった。
同日行われた仮想訓練は、大量破壊兵器(WMD)拡散を阻止するための国際協力体制である「拡散に対する安全保障構想(PSI)」合同訓練の一環だった。日本が主催した今回の訓練は2日に始まり4日まで行われる。韓国、米国、シンガポール、オーストラリア、ニュージーランドなどが参加し、東京および千葉県の海域と空域で港湾・海上訓練、図上演習が行われる。お台場で行われた訓練は日本のみ参加して実演形式で行われ、韓国、米国などの関係者約100人が視察した。
PSI合同訓練は、WMDと運搬手段、関連物資の不法拡散防止を目的に2003年にジョージ・W・ブッシュ米政権が主導して発足した。当時ブッシュ政権が「悪の枢軸」と規定した北朝鮮、イラン、シリアなどを念頭に置いた訓練だった。北朝鮮の朝鮮中央通信は先月28日の論評で、今回の訓練に対して「他国の合法的航行権を侵害し、全面的な海上封鎖を実現することを目的とした訓練だ」と強く反発した。
韓国、米国などが参加した今回の訓練は、先月7日の高市早苗首相による「台湾有事介入」発言後、最近中国と日本の対立が高まる中で行われた。訓練初日の2日には、日中間の領有権争い地域である東シナ海の尖閣諸島(中国名・釣魚島)近海で、日本の漁船が進入したところを中国海警が退去させる事態も発生した。
日本の統合幕僚監部は「PSIは国際的な取り組みであり特定の国家を対象とするものではない」としつつ、今回の訓練が「PSIの目的や対応に関するインド太平洋各国の理解を深める良い機会になると期待する」と述べた。「航行の自由」を掲げインド太平洋諸国の結束を強調し、事実上中国を牽制する意図をにじませたとの見方が出ている。
日本が主催した今回の訓練に韓国が参加したことにも関心が集まる。先月初め、韓国空軍特別飛行チーム「ブラックイーグルス」の自衛隊基地での給油を日本側が拒否した後、両国の軍事交流が相次ぎ中断されていたためだ。ただし韓国側参加人員の具体的な規模や参加形態などは公開されていない。韓国の参加事実も日本を通じてのみ公開された。これにより韓日軍事交流が以前のように回復するには時間を要するとの見方が出ている。
黃仁贊 hic@donga.com






