
「金建希(キム・ゴンヒ)特検」(閔中基特別検察官)は4日、「楊平郡公興(ヤンピョン・コンフン)地区開発特恵疑惑」などに関連し、金建希氏の母、チェ・ウンスン氏と兄のジンウ氏を呼び出し、取り調べを行った。2人はいずれも特定犯罪加重処罰法上の国庫損失および証拠隠滅などの容疑を受けている。
特検は2人に対し、2011~16年の楊平公興地区開発当時、金建希氏一家の会社ESI&Dが開発負担金を支払わなかった経緯について追及したという。この疑惑は、ESI&Dが同地区でアパート開発事業を行う過程で、当時の楊平郡守だった「国民の力」所属の金善教(キム・ソンギョ)議員らから特恵を受けたという内容だ。チェ氏とジンウ氏はいずれも黙秘権を行使せず、容疑を否認したという。
警察は23年、金建希氏とチェ氏らについて関与の形跡がないとして不起訴(送致なし)と判断した。だが、特検の捜査結果によってチェ氏らの関与が明らかになれば、尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権下の警察が大統領の義母の事件を見逃したのではないかとの疑惑に発展する可能性もある。
特検はまた、金建希氏の一家が運営する療養院などから、金建希氏が李培鎔(イ・ベヨン)前国家教育委員長から人事斡旋名目で受け取ったとされる金の亀と当選祝賀カードなどが発見されたが、一部物品が消失した経緯など、証拠隠滅容疑についてもチェ氏とジンウ氏を追及した。特検は、証拠隠滅や隠匿の経緯、第3者の関与の有無など事実関係を十分に把握したうえで、どの容疑を適用するか検討している。
パク・ジェフン記者 big@donga.com






