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3Dプリンティングで超小型赤外線センサー製造技術、KAISTチームが世界初開発

3Dプリンティングで超小型赤外線センサー製造技術、KAISTチームが世界初開発

Posted November. 04, 2025 09:37,   

Updated November. 04, 2025 09:37


KAIST(韓国科学技術院)の研究チームが、髪の毛の太さの10分の1ほどの超小型赤外線センサーを製作できる3次元(3D)プリンティング技術を世界で初めて開発した。ロボット市場の需要が高まる中、この技術開発はロボットの軽量化に寄与すると期待されている。

KAISTは3日、機械工学科のキム・ジテ教授の研究チームが、高麗(コリョ)大学のオ・スンジュ教授、香港大学のティエンシュオ・ジャオ教授と共同で、常温で任意の形状とサイズ(10マイクロメートル以下)の赤外線センサーを製作できる技術を開発したと発表した。

従来の半導体工程に基づく製造方法は大量生産には適していたが、急速に変化する技術需要に柔軟に対応しにくく、高温工程が不可欠だったため素材に制約があった。同研究チームはこの問題を解決するため、金属・半導体・絶縁体の各素材をナノ結晶形態の液状インクにし、それを層ごとに積み上げる3Dプリンティング工程を開発した。これにより、赤外線センサーを常温で製作でき、サイズもマイクロ単位の超小型化が可能になった。


チェ・ジウォン記者 jwchoi@donga.com