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崔泰源・盧素英の「1兆4000億ウォンの財産分与」、大法院が二審判決を破棄差戻し

崔泰源・盧素英の「1兆4000億ウォンの財産分与」、大法院が二審判決を破棄差戻し

Posted October. 17, 2025 09:31,   

Updated October. 17, 2025 09:31


離婚に伴い、崔泰源(チェ・テウォン)SKグループ会長(65)が、1兆3808億ウォンを盧素英(ノ・ソヨン)アートセンター・ナビ館長(64)に支払うべきだとした控訴審の判断が大法院(最高裁)で覆された。SK(株)の株式など4兆ウォン台に上る財産形成の過程における盧氏の寄与度を低く認め、分与額を改めて算定すべきだとの趣旨だ。

大法院第1部(主審=徐慶桓裁判官)は16日、崔氏と盧氏の離婚訴訟の上告審で財産分与に関する原審判決を破棄し、事件をソウル高等裁判所に差し戻した。事件が昨年7月に受理されてから1年3カ月ぶりの判断である。

2審は昨年、夫妻の総財産を4兆114億1200万ウォンと認定し、このうち35%を盧氏の取り分と判断した。だが大法院はこの判断に誤りがあるとした。2審は、盧氏の父である盧泰愚(ノ・テウ)元大統領が崔氏の父である故・崔鍾賢(チェ・ジョンヒョン)SK先代会長に300億ウォンを提供し、それが当時のSK(旧・鮮京)の事業に使われたため、盧氏がSKの価値向上や経営活動に寄与したとみなした。大法院はこれを誤りとした。

大法院は「盧元大統領が1991年前後、崔先代会長に300億ウォンほどの資金を支援したとしても、その資金の出所は在任中に受け取った賄賂とみられる。盧元大統領の行為は法的に保護に値しない以上、それを財産分与における盧氏の寄与として考慮してはならない」と指摘した。これにより、35%とされた盧氏の財産分与比率は減少する見通しだ。

また2審と異なり、崔氏が弟の崔再源(チェ・ジェウォン)SKグループ首席副会長らに贈与した財産9942億ウォンについては、夫婦関係が破綻する前に行われた経営活動の一環であり、分与対象から除外すべきだと判断した。その結果、盧氏に渡る財産は数千億ウォン規模に縮小される可能性が大きい。慰謝料20億ウォンはそのまま確定した。


ソン・ヘミ記者 ヨ・グンホ記者 1am@donga.com