
魏聖洛(ウィ・ソンラク) 国家安保室長は23日(現地時間)、李在明(イ・ジェミョン)大統領が国連総会の基調演説で示した「END(エンド)イニシアチブ」に関連し、「南北対話、米朝対話を通じて、交流(Exchange)・関係正常化(Normalization)・非核化(Denuclearization)の3要素が互いに作用し合う構造で推進していく」と述べた。米朝関係が非核化の動力となるように、北朝鮮の核廃棄が完了する前でも、米朝国交樹立などの関係正常化を受け入れる考えを示したものだ。
魏氏は同日、米ニューヨークで設けられたプレスセンターで記者懇談会を開き、「3要素の間には優先順位や前後関係はない」と強調した。米国が非核化合意なしに北朝鮮との外交関係樹立など関係正常化に踏み切る方式を受け入れることができるという意味だ。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記が非核化を議題から外せばトランプ米大統領と「向き合えない理由はない」と発言したことを踏まえ、非核化を含まない米朝対話についても韓国が支持できるということだ。これまで米国は、6カ国協議では非核化への最終的な見返りとして、またシンガポール首脳会談では完全な非核化と一括妥結方式で米朝関係正常化を提示してきた。
李氏は23日、演説直後に国連のグテーレス事務総長と会い、END構想を説明。「南北が対立を超え、対話と協力の場へ進めるよう国連が支援してほしい」と要請した。
しかし、「END構想」によって北朝鮮非核化の目標がますます遠ざかるとの懸念が広がっている。北朝鮮が核兵器を廃棄する前に米朝国交樹立を許容すれば、事実上、北朝鮮を核保有国として認める結果になりかねないということだ。これに先立ち、李氏は英BBCとのインタビューで「非核化の約束をしない米朝合意を受け入れるのか」との質問に対し、「北朝鮮が核兵器を完全に廃棄する代わりに生産を凍結する、『トランプ・金正恩間の合意』を受け入れることができる」と答えた。
韓国大統領室関係者は、北朝鮮核保有容認論議について「交流や関係正常化は北朝鮮の核保有を認めたり、非核化を放棄するものではない」と強調。米国務省報道官も同日、「北朝鮮の完全な非核化という米国の政策を確認する」と述べた。
これに対し、野党「国民の力」は24日、「ENDイニシアチブ」について「北朝鮮核容認で終わる」と批判した。張東赫(チャン・ドンヒョク)代表はフェイスブックで「すべて与えて(Everything)、何も得られず(Nothing)、北朝鮮核による韓半島破滅を招く(Die)偽りの平和構想だ」と主張した。
朴訓祥 tigermask@donga.com






