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AI追い風でDRAM価格が年内最高値、三星・SKも期待

AI追い風でDRAM価格が年内最高値、三星・SKも期待

Posted September. 25, 2025 08:32,   

Updated September. 25, 2025 08:32


人工知能(AI)産業の拡大に伴い、メモリ半導体の価格上昇が続く中、三星(サムスン)電子やSKハイニックスなど韓国勢の業績改善への期待が高まっている。来年から次世代の高帯域幅メモリ(HBM)であるHBM4の販売が本格化すれば、半導体市況の成長が2~3年続く、いわゆる「スーパーサイクル」に突入するとの見方も出ている。

●年内最高値を更新したDRAM価格

24日、市場調査会社トレンドフォースによると、先月のDRAM汎用品(DDR4・8GB)の平均現物価格は5.87ドルとなり、年内の最高値を更新した。年明けには1ドル前半にとどまっていたDRAM価格は、先月に5.70ドルを突破し、最近は6ドルに迫っている。

半導体業界では、AI(人工知能)産業の拡大とサーバー市場の更新サイクルが重なり、DRAM需要が急速に伸びているものの、供給量が限られているため品薄状態が生じているとの見方が広がっている。NAND型フラッシュメモリもAIインフラ需要の高まりを受けて価格が上昇している。

半導体各社は相次いでメモリ半導体の値上げに踏み切っている。米マイクロンやサンディスクなどがDRAMとNAND型フラッシュメモリの値上げを予告。海外報道によると、三星電子も最近、取引先に対し今年第4四半期(10~12月)のDRAM価格を最大30%、NAND型フラッシュメモリの価格を最大10%引き上げると通知したという。

メモリ価格の上昇を背景に、半導体各社の業績改善への期待も高まっている。半導体業界の「業績バロメーター」とされる米マイクロン・テクノロジーは23日(現地時間)、今年第3四半期(7~9月)の売上高が前年同期比46%増の113億2000万ドル(約15兆8230億ウォン)に達したと発表した。これは、市場予想(111億5000万ドル)を2億ドル上回る水準だ。営業利益も同期間に126.6%増の39億5500万ドルとなり、大幅な伸びを示した。

三星電子とSKハイニックスなど韓国の半導体大手も、第3四半期に「サプライズ決算」を達成する可能性が高いとの見方が出ている。金融情報会社FNガイドによると、三星電子の7〜9月期営業利益は9兆6687億ウォン、SKハイニックスは10兆7175億ウォンに達する見通しだ。とりわけ、来年以降にHBMの販売が本格化すれば、業績の上昇基調が一段と加速するとの予測もある。三星電子とSKハイニックスはHBM4の開発を終え、大量生産体制を整えたとされる。産業研究院のキム・ヤンペン専門研究員は「AI向け半導体の需要拡大はすでに大勢となっており、今後も続くとみられる」と述べ、「AIによるスーパー好況を追い風に、三星電子やSKハイニックスなど韓国の半導体大手の業績が大きく伸びることが期待される」と話している。

●「需要はAIに集中、スーパーサイクル断定は時期尚早」

ただし、現在の半導体需要はAIに偏っており、パソコン(PC)やスマートフォンなど情報技術(IT)全体の需要回復には至っていない。このためスーパーサイクルと断定するのまだ早いとの慎重な見方も出ている。とりわけ、PCやスマートフォンなどの市場は、米ドナルド・トランプ政権による高関税政策の影響で、さらなる低迷に陥る可能性があると指摘される。関税によって製品価格が上昇すれば、購買意欲が減退し、在庫が積み上がる悪循環に陥りかねないという。

米調査会社ガートナーは先月、「関税の影響や市場の不透明感からPCの購入が先送りされており、今年の導入ペースはやや鈍化する見通しだ」と指摘した。さらに、調査会社カウンターポイント・リサーチはスマートフォン市場について「今年の世界スマートフォン生産台数は、関税や産業全体の減速を背景に1%減少する見込みだ」との予測を示した。半導体業界の関係者は「現時点ではAI向け半導体の需要見通しは明るいが、米中対立など地政学的リスクが拡大しており、楽観視するには慎重さが必要だ」と分析している。


イ・ドンフン記者 パク・ヒョンイク記者 dhlee@donga.com