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金正恩氏「非核化抜きで会談」、李大統領「米朝合意を受け入れる」…核容認は絶対に不可

金正恩氏「非核化抜きで会談」、李大統領「米朝合意を受け入れる」…核容認は絶対に不可

Posted September. 23, 2025 08:47,   

Updated September. 23, 2025 08:47


北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記が21日、最高人民会議で演説し、「米国が非核化への執着を捨てれば、向き合えない理由はない」と述べた。トランプ米大統領が10月末、慶州(キョンジュ)で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議への出席を確定したことを受け、核保有国として認めれば会談に応じるという条件を提示したのだ。一方、李在明(イ・ジェミョン)大統領は22日に公開されたBBCのインタビューで、米朝首脳が北朝鮮の核除去の代わりに、当面は核兵器の生産を凍結する合意をすれば、受け入れる考えを示した。しかし、正恩氏は李氏の「凍結―縮小―廃棄」という3段階の非核化構想を拒否し、韓国と向き合うつもりはないとした。

正恩氏の発言は、トランプ氏が先月の韓米首脳会談で今年中に正恩氏と会談したいと表明した後に出た。問題は、「非核化は絶対にない」と断言した点にある。米政府は対外的には北朝鮮の非核化目標を維持しているが、トランプ氏は北朝鮮を「核国家」と呼び、核保有を容認するかのような態度を示している。ノーベル平和賞を狙うトランプ氏としては、時間のかかる非核化よりも、即時の関係改善で「平和の使者」を演出しようとするかもしれない。

このままでは、非核化は最初の一歩から踏み外すことになる。李氏は北朝鮮の核凍結を非核化への「現実的な暫定措置」と位置づけるが、正恩氏は非核化を前提とするいかなる構想も受け入れる考えがないことを示した。米朝が凍結に合意したとしても、それは非核化の入り口ではなく、北朝鮮が望む核保有国間の軍縮交渉へと変質する恐れがある。

さらに正恩氏は演説で、韓国に対する核攻撃の脅しも忘れなかった。コルビー国防次官補(政策担当)ら米政府高官は、米本土を脅かす大陸間弾道ミサイル(ICBM)への対処を最優先に掲げてきた。米朝がICBM廃棄に限定した「スモールディール」に合意すれば、米朝協議は進展しても、韓国の安全保障上の脅威はむしろ増大するというジレンマに直面する。

李氏が描く「ペースメーカー構想」は、南北対話が断絶する中で、北核問題解決を米国主導に委ねるという現実論だ。だが、米朝間の合意なら核容認も受け入れるという誤ったメッセージを北朝鮮にも米国にも送ってはならない。トランプ氏が正恩氏の戦略に取り込まれぬよう、米朝接触前に何としてでも北朝鮮核問題に対して「韓米ワンチーム」を形成しなければならない。「トランプ氏との協議はすなわち韓米との協議」というレベルにしてこそ、米朝対話が非核化の軌道から外れることを防げる。