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保寧のマッドや蟾津江の砂をソウルで体験

Posted September. 17, 2025 08:45,   

Updated September. 17, 2025 08:45


「忠清南道(チュンチョンナムド)の保寧(ポリョン)マッドフェスティバルを実際に体験してみたいですね」

16日午前、ソウル市中区貞洞(チュング・チョンドン)にある「地域観光アンテナショップ」を訪れたチョン・グァンホさん(71)はこう話した。大邱(テグ)から訪れたチョンさんは「国内観光地といえばソウルと済州(チェジュ)ぐらいしか知られていない。もっと多様な地域観光資源を紹介し、多くの人に知ってもらうべきだ」と強調した。

●全国各地の観光情報を一堂に

地域観光アンテナショップは、ソウル市が全国各地の観光情報を集めて展示するスペースだ。ソウル市民や首都圏の来訪者が一カ所で各地の名所、祭り、特産品を見て体験できるようにした。ソウル市は「地域観光資源の広報と地域経済活性化を同時に目指す新しいプラットフォーム」と説明している。

参加自治体は江原(カンウォン)、慶北(キョンブク)、大田(テジョン)、安東(アンドン)、全南(チョンナム)、済州(チェジュ)、忠南(チュンナム)、忠北(チュンブク)、統営(トンヨン)、河東(ハドン)の10地域で、観光情報や主要名所を紹介している。

展示館の最大の特徴は、五感を活用した体験にある。全南・新安(シナン)の天日塩、忠北・堤川(ジェチョン)の韓方薬材、慶南・河東の蟾津江(ソムジンガン)の砂、忠南・保寧(ポリョン)のマッドなど、各地を代表する資源を実際に触れ、香りを嗅ぎ、体験できる。

来場者の好みに合った旅行先を推薦する人工知能(AI)体験コーナーも人気だ。自分が好む物を選ぶと、AIが旅行スタイルを分析し、ぴったりの旅行地を提案してくれる。記者がスマートフォンやアロマオイルを選ぶと、AIは「文化探訪・感性写真型」と判定し、全南・潭陽(タミャン)のメタセコイア並木道や順天湾(スンチョンマン)国家庭園などを勧めた。

グッズショップ「八道宝石商店」では各地の特産品を販売している。忠南・保寧のマッド石けん、慶北・星州(ソンジュ)のマクワウリジャム、全南・木浦(モクポ)のオランダ菓子など、多様な商品が並んでいる。販売収益は全て該当地域に還元される。

地域観光をテーマにしたポップアップストアもリレー形式で開催。初回は忠北と慶北・安東が「風流旅行」をテーマに、安東焼酎の展示やマッコリ作り体験、韓方茶の試飲会などを開いている。また、堤川「国際韓方天然物産業エキスポ」や永同(ヨンドン)「国楽エキスポ」も積極的にPRし、地域イベントへの参加を促している。

ク・ジョンウォン・ソウル市観光体育局長は「アンテナショップはソウルと地域の魅力をつなぐ新しい観光交流拠点になる」と述べ、「五感で楽しめる展示から旅行の楽しさを先取りできる空間を用意したので、多くの方が訪れ、新たなインスピレーションを得てほしい」と語った。

アンテナショップは毎週火曜から日曜まで午前10時~午後10時に運営されている。ソウル市によると、一日最大来場者数は千人に達し、そのうち10%は外国人観光客だ。開館から1週間足らずだが、市民や観光客の関心は高い。

●ソウル区も地方と連携

ソウル市の区も地方都市と連携して観光事業を展開している。7月には東大門区が慶北・清道(チョンド)郡と姉妹提携を結び、農産物直売や流通活性化、観光資源の共同広報、体験プログラム運営などを始めた。先月は姉妹提携を記念し、東大門区で「清道モモ特売イベント」を開催。清道郡庁の職員が直接モモを配送した。

西大門区は3月に江原・原州(ウォンジュ)市と姉妹提携を結び、政策ベンチマーキング、青少年文化交流、地域特産品連携イベントなど民間協力プログラムを推進する予定だ。


オ・スンジュン記者 ohmygod@donga.com