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在韓米軍のTHAAD迎撃ミサイル一部も転用

在韓米軍のTHAAD迎撃ミサイル一部も転用

Posted March. 11, 2026 08:42,   

Updated March. 11, 2026 08:42


在韓米軍が最近、慶尚北道星州(キョンサンプクト・ソンジュ)に配備されたTHAAD(高高度迎撃ミサイルシステム)に搭載される迎撃ミサイルの一部を基地から搬出したことが分かった。イランと戦争状態にある米国が在韓米軍の装備を中東へ転用する動きを本格化させる中、北朝鮮の脅威に対抗する防空戦力の中核であるTHAADの一部を移動させる準備に入った形だ。中東情勢が長期化局面に入る中、在韓米軍の中核戦力の転用による空白が長期化するとの懸念も出ている。

10日、複数の政府筋によると、在韓米軍は最近、THAAD用迎撃ミサイルの一部を別の場所に搬出したという。ある消息筋は「THAAD用迎撃ミサイルが、他の米軍基地のパトリオット部隊が集結する京畿道平沢(キョンギド・ピョンテク)の烏山(オサン)米空軍基地へ移動したと聞いている」と伝えた。THAAD1個砲台は交戦統制所、レーダー、発射台6基などで構成される。発射台1基には発射管が8本ずつ装着されるので、1個砲台には最大48発の迎撃ミサイルを搭載できる。軍内外では、中東へ転用される在韓米軍のTHAAD迎撃ミサイルが数十発に達する可能性があるとの観測も出ている。

米紙ワシントン・ポストも9日(現地時間)、米国防総省関係者2人の話として「韓国に配備されたTHAADの一部を中東へ移動させている」と報じた。多層防衛で構成される韓国の防空網では、パトリオットが下層(40キロ以下)を、THAADが上層(40~150キロ)を担当する。

在韓米軍は2017年のTHAAD配備以降、キャンプ・キャロル(慶尚北道漆谷)基地に保管していたTHAAD迎撃ミサイルを星州基地へ移し、発射台に装着する訓練を数回公開してきた。今回もキャンプ・キャロルに保管されていたミサイルが別の場所へ移された可能性が指摘されている。政府関係者は同紙の報道について「(韓米間で)すべて協議のうえで進められている」と述べた。

李在明(イ・ジェミョン)大統領は10日の閣議で「在韓米軍が自国の必要性に応じて一部の防空兵器を搬出することについて反対意見は示しているが、われわれの意見を全面的に貫徹できないのも厳然たる現実だ」と述べた。そのうえで「われわれは自ら防衛できる自主国防能力を着実に備えなければならない」と強調した。トランプ米政権が掲げてきた在韓米軍の戦略的柔軟性拡大が現実のものとなり、これに積極的に備える必要があるとの認識を示したものとみられる。


申圭鎭 newjin@donga.com