
「スマイル・ジャンパー」禹相赫(29)は、韓国陸上競技史上初の世界選手権金メダルに挑む。
今シーズン出場した7つの国際大会でいずれも優勝を飾った禹は、13日、日本・東京で開幕する世界陸上選手権男子走高跳の有力な優勝候補だ。禹は今回の大会参加者38人の中で、今シーズンの屋外大会記録が最も優れている。禹は7月、モナコで開催された世界陸上連盟(WA)ダイヤモンドリーグで、自身の今シーズン最高記録となる2m34を跳んだ。
大会会場の東京国立競技場は、禹が2021年東京五輪で韓国記録樹立の夢をかなえた場所でもある。禹は東京五輪を前に、基準記録(2m33)を超えられない選手だった。禹はランキングポイントが認められる最終日に大韓陸上競技連盟が設けたイベント競技で2m31を跳び、ランキングポイント31位となり、32位までに与えられる東京行きの出場権を獲得した。
劇的に五輪に出場した禹は、決勝で韓国記録(当時2m35)を樹立し、「驚きの4位」となった。五輪後、勢いに乗った禹は2022年ベオグラード世界室内選手権で韓国選手として初めて金メダル(2m34)を獲得した。同年、ユージン世界選手権では2m35を跳び、韓国選手として初の銀メダルを獲得した。当時、2m37の記録で世界選手権3連覇を達成したムタズ・バルシム(34・カタール)は、今シーズンの最高記録が2m13にとどまっている。WAは「今回の世界選手権は、2011年大邱大会以来、バルシムがメダリストに名を連ねない初の大会になる可能性がある」と報じた。
禹は2024年パリ五輪金メダリストで同い年の「親友」ハミッシュ・カー(ニュージーランド)と優勝争いを繰り広げるとみられる。パリ五輪で禹は7位(2m27)にとどまった。3月、中国・南京世界室内選手権では、禹(2m31)がカー(2位・2m28)を制して優勝した。カーは、禹がふくらはぎの負傷で欠場した先月のWAダイヤモンドリーグ・ファイナルでは、2m32を跳び優勝している。
東京世界選手権男子走高跳の予選は14日、決勝は16日に行われる。
任寶美 bom@donga.com






