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少年犯前歴の俳優チョ・ジンウン、深々と頭下げ謝罪 俳優人生に終止符

少年犯前歴の俳優チョ・ジンウン、深々と頭下げ謝罪 俳優人生に終止符

Posted December. 08, 2025 10:18,   

Updated December. 08, 2025 10:18


過去の重大犯罪歴が明るみに出た俳優チョ・ジンウン(本名チョ・ウォンジュン、49、写真)が6日、引退を宣言した。チョ氏は所属事務所「サラムエンターテインメント」を通じ、「過去の行いで多くの皆さまを失望させてしまったことを深くお詫び申し上げる」とし、「一切の叱責を謙虚に受け止め、すべての活動を中断し、俳優としての道に終止符を打つ」と表明した。

今回の事態は、チョ氏が高校生だった1994年、京畿道城南市盆唐区(キョンギド・ソンナムシ・プンダング)で自動車を盗み、性暴力など重大犯罪にかかわった疑惑が5日に報じられ、問題となった。チョ氏は当時有罪判決を受け、少年院へ送致されたという。所属事務所は「俳優に過ちがあった事実は確認したが、関連の法的手続きはすでに終結しており、性暴力に関する行為は無関係である」と釈明した。しかしチョ氏は翌日、引退を宣言した。

一部では、主に正義感あふれる役を演じてきたチョ氏に対し、強い「裏切られた感情」が働いたとの見方がある。チョ氏は父の名を芸名として用い、2016年のドラマ「シグナル」で長年の未解決事件を追う熱血刑事役を演じた。映画「暗殺」への出演を機に新興(シンフン)武官学校記念事業会の広報大使を務め、2021年に抗日独立運動家、洪範圖(ホン・ボムド)将軍の遺骸が国内へ奉還された際には「国民特使」として参列した。今年8月15日の第80回光復節記念式典では国旗に対する宣誓文を朗読した。

今回の事件は、「少年犯前歴の公開範囲」をめぐる社会的論争へと拡大している。現行法では、少年事件の記録と捜査資料は、被害者であっても少年部裁判官の許可がなければ閲覧できない。未成熟な少年へのレッテル貼りによる不利益を防ぎ、更生と社会復帰を支援するという趣旨だ。

問題は、性暴行など重大犯罪についても同じ原則が適用され、国民の法感情とかい離しているとの指摘が絶えないことだ。2022年には性犯罪加害者である15歳男子に対し、損害賠償請求のため住所公開を求めた被害女子生徒(15)の訴えを裁判所が却下し、大きな公憤★を呼んだ。代理人を務めた法律事務所「ウォンゴク」のチョ・ヨンシン弁護士は「少なくとも重大犯罪なら被害者保護のために情報アクセス権を保障すべきだ」と批判した。

一方で、「法的処罰を終えた事案を一生の足かせにすべきではない」とする慎重論も根強い。ソウル大法学専門大学院の韓寅燮(ハン・インソプ)名誉教授は7日、ソーシャルメディア(SNS)で「(チョ氏は)青少年期に過ちを犯し、当然制裁を受けた」とし、「過去にとらわれず、教化★され社会的評価を受けたケースだ」と主張した。罪を償った後の成人としての人生まで否定すべきではない、という論理だ。


チョン・ソヨン記者 キム・ミン記者 cero@donga.com