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韓米、UFS演習の一部野外機動訓練を「9月に延期」で協議

韓米、UFS演習の一部野外機動訓練を「9月に延期」で協議

Posted August. 02, 2025 08:51,   

Updated August. 02, 2025 08:51


韓米両国が、今月中旬に実施する「乙支(ウルチ)フリーダムシールド(UFS)」合同軍事演習の期間に計画された野外機動訓練(FTX)の一部を来月以降に延期することを協議していることが分かった。今回のUFS演習は、李在明(イ・ジェミョン)政権発足後初の合同軍事演習だ。一部では、現政権の対北朝鮮融和基調に合わせて、事実上合同軍事演習の調整を検討しているのではないかという観測が流れている。

1日、韓国軍によると、韓米はUFS演習期間中にコンピューターシミュレーションで行われる指揮所演習(CPX)は予定通り実施し、FTXの一部は猛暑などを理由に9月以降に延期することを協議しているという。UFS演習期間の連隊級FTXは、文在寅(ムン・ジェイン)政権時の2018年以降行われていなかったが、尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権が発足した22年に復活した。UFS演習期間中には30~40件のFTXが行われるが、その中で10件余りが延期対象だという。

CPXシナリオと直接連動するFTXや演習のために米軍装備を導入して行うFTXは延期が困難だが、それ以外のFTXは演習時期に柔軟性を発揮できるというのが韓国軍当局の判断だ。韓国軍当局者は「以前にも合同軍事演習の野外機動訓練を様々な状況を考慮して9、10月まで延期して実施した前例がある」と述べた。

しかし韓国軍内外では、先月28日に北朝鮮の金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党副部長の合同軍事演習批判談話直後に鄭東泳(チョン・ドンヨン)統一部長官が対北融和カードとして合同軍事演習の調整を提案すると発言したことへの措置ではないかという指摘もある。こうした中、韓米軍当局は、UFS演習期間に行われるFTXも、メディア公開など広報を極力控える方針を定めたことが分かった。韓国軍関係者は「(演習日程などは)最終発表前まで韓米間で緊密な協議と調整を経て決定される」と述べた。


ユン・サンホ軍事専門記者 ysh1005@donga.com